HiRM ウイングガンダム・ゼロ・EW完成しました。


お待たせしました。
バンダイ ハイレゾリューションモデル(HiRM) 1/100 ウイングガンダムゼロEW完成です。ごゆっくりどうぞー


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完成状態のフレームにプラ部品を組んでいく構成のハイレゾリューションモデルですが、シャープな部分と甘い部分が混在、しかもプラの質がいつものガンプラとは異なるのか、整形や整面のコツをつかむのに時間がかかりました。全体的にシャープでとげっとげな印象になるように各部の処理をこまめにやってきました。
フレームは各部のネジ止めが効いており、ポージングの保持力は高いです。しかし、ネオバード形態への変形に伴う可動部分(腰やランドセル部分)の保持力が厳しく、今回は変形構造はオミットし、MS状態の各部関節強度を優先しました。

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また、ハイレゾリューションモデルにはちょっと過剰なディテールが多いため、肩アーマーなど一部のディテールを削除し、好みのディテール加減に調整しました。

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今回はディテールに統一感を出すために、マイナスモールドへ極細プラ材(赤白)をセットすることをメインに処理。
いつもの参照リンク>>レッドポイントの精緻感が別世界に突入した話

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などといろいろ書きましたが、ケレン味しかない非常にかっこいいキットで、Wガンダムの新しい魅力を引き出していると思います。

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デカールワーキングですが、本体の方は胸など特徴的な部分へ集まってゆくようにデカールを貼っていきました。中央に集中していくイメージで。

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一方翼は羽の立体感やレイヤー感を強調しつつ、デカールも羽の流れを意識して貼っていきました。外に向かって広がりを感じるように、、、、感じますでしょうか?? その他羽のディテールの一助になるように、上記のように羽の目に沿ってレイアウトしました。デカールを中央に集中しレイアウトした本体との対比が面白いと思うのです。
このようにWガンダムのキャラを自分なりに捉えて、デカールワークに少し反映させてみました。


今回は梵字デカールで有名な仕上げ屋さんのシステムマーキングを中心に使っています。
いつも一通り貼って、全体のバランスを見て、剥がしてまた貼る、気のすむまでやる、みたいなことをやっているのですが、このデカールは貼りやすく、貼るときにタミヤのデカールのりと併用すれば、乾燥後もデカールを貼った上からデカールのりを塗布し、しばらくすれば簡単に剥がせて、自分の制作スタイルにもしっかりあっています。
ちょっと見かけないデザインのマーキングも入っているので新鮮に製作できました。
今回使ったのはシステムマーキングN1s(1/144向き?)とシステムマーキングN1(1/100向き?)です

興味のある方は以下リンクから仕上げ屋さんへGO
https://poohsmodeling.shop-pro.jp

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羽の表現が非常にリッチなキットなので、浅いモールドの掘り返し、先端の先鋭化に加えて、グラデーション塗装で、立体感を出してみました。なかなか綺麗です。

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ウイングガンダムはディスプレースタンドでのポージングがサマになります。

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素体正面

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素体背面

■ディテール詳細
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胸部センサードーム周辺と首回りのディテールはちょっと頑張りました
センサードームは市販レンズパーツの二重構成です
両肩のマシンガンは展開可能です

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股間のノズルとふくらはぎのノズルは市販のエッチングフィンパーツを使用
リアスカートアーマーの隙間にエッチングメッシュを貼りこみました

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ここアンクルアーマーのダクト奥は黒く塗装して、エッチングメッシュを貼りこみました


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おなじみの足裏の塗り分けとノズル処理
アンクルガード裏面の影色塗装でシャープな印象に。

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小羽の付け根の丸凹部分にエッチングディテールパーツをセット。些細な、、。
つや消し仕上げなので悪目立ちはしないはず。でも書かなきゃわからないので記載す。


■改修前後比較
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プロポーションはマッチョでずんぐりしたイメージでしたが、かかとのハイヒール化でかなり化けます。

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肩のフレーム状ディテール表現、そして各部マイナスモールドに極細プラ材をセット(この後もそればっかりですが、、)。
足の甲のアーマーにホログラフシートを貼ってセンサー処理、
アンクルアーマー側面のダクトにエッチングメッシュをセット

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首の前方のディテールは見せ場の一つ。

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頭部アンテナは鋭く整形、青い耳の部分に極細ホログラムシートをセット
実はこの青い耳の部分開いて展開するのですが、ポロポロ取れてストレスMAXなので、この開き具合で固定してます
胸部戦サードーム近辺は薄々化と内部メカを追加
脇腹の奥に(もう全然見えないー)金属パーツでにぶ〜くきらり

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肩アーマーに顕著ですが、過剰に思えるディテールを削除してプレーンな形状に変更。

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小羽その1
仕上げはコントラストの低い2トーン+グラデーション仕上げです
白グレーのコントラスト加減は好みでキットの成型色より濃淡の差は少なくしてあります

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羽その1(展開状態)
各部マイナスモールドに極細プラ材をセット。
小羽基部の丸い部分には金属パーツ埋め込み。

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羽その2
各部マイナスモールドに極細プラ材をセット。(片面10箇所)
ビームサーベル先端にセンサー風ディテールを金属パーツで表現
ビームサーベル基部に小さいドーナツ状金属パーツで回転軸表現
この羽は展開機能があるのですが、強度を考慮し、この展開角度で固定してます

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シールド表面は3箇所アンテナ風の小羽を新造。その他エッジをピンピンに、トゲットゲに。
各部マイナスモールドに極細プラ材をセット。
先端のスリットには極細ホログラムシートをセット。

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シールド裏面は下記のように肉抜き穴を埋めて翼ディテール先端を鋭く削り込み。

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今回も肉抜き穴処理はエポパテで、羽に、背面フレームに、シールド裏面に大活躍。

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ツインバスターライフルはおなじみの一対仕様左右で連結することができます
キットにはエネルギー伝達ケーブルとして赤いリード線が付属していましたが、違和感ありなのでオミット。
ケーブルが接続される部分には接続されそうなコネクターとして金属部品をセットしました
銃口のケーブルはケーブルっぽいモールドを削って、実際にパイピングして仕上げました。付近のセンサーっぽいアンテナは金属パーツでそれっぽく。↓こんな感じで

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■ディスプレースタンド
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ディスプレースタンドはお馴染みのバンダイのアクションベース1を加工し、塗装して仕上げました。
このハイレゾウイングガンダムは、ご存知の通り、羽のボリュームが凄まじく、しっかりディスプレーするために、堅牢なスタンドが必要でした。その点このアクションベース1は作りがしっかりしており、そしてしっかり仕上げると相当見栄えのするものに変貌することも確認することができたため、今回初めて完成品のスタンドとして使ってみることにしました。なかなかいい感じで今後も使っていく予感。
今回作成したディスプレースタンドの制作記はこちら>>ディスプレースタンドを仕上げた

■制作過程
下記リンクに制作プロセスやサフ画像がありますので、お時間のあるときにご覧になってもいいかもです
>>ハイレゾWガンダム仕上げ終盤

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いつも最後まで見ていただき感謝です
mat modeling service>>


ディスプレースタンドを仕上げた

近日公開のハイレゾウイングガンダムですが、実はまだハニカムエッチングシートを装甲の隙間やダクトに貼ったり、胸のセンサー部分を完成させたり、装甲の隙間の奥のディテールを入れたり、ノズルのフィンをセットしたり、ちまちまと手を入れており、↓の画像から若干アップデートしております。

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で、今週末はこのウイングガンダムに不可欠のディスプレースタンドが完成してなかったので制作、制作。
お馴染みのバンダイのアクションベース1を加工し、塗装して仕上げました。
このハイレゾウイングガンダムは、ご存知の通り、羽のボリュームが凄まじく、しっかりディスプレーするために、堅牢なスタンドが必要でした。その点このアクションベース1は作りがしっかりしており、そしてしっかり仕上げると相当見栄えのするものに変貌することも確認することができたため、今回初めて完成品のスタンドとして使ってみることにしました。

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表面に複数空いている穴でアーム角度を調整し、様々な展示形態に応えることができるのもこのアクションベースの特徴ですが、今回は使う穴を決めて、その他の穴は市販パーツで埋めました。

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マスキングして各パイプ状モールドをメタリック塗装し、スモークでグラデを施し、重厚感を演出してみました。
各コーションやメタリック塗装部分も浮かないようにスモークをオーバーコートすることでコントラスト調整しました。
これは主役のウイングガンダムを引き立たせるための工程でもあります。
ディスプレースタンド単品で制作するとついついディスプレースタンド内での模型的盛り上がりを意識してしまいがちになってしまいますが、抑制をきかさないと全体的にまとまりのないものになってしまいますので注意注意。
赤サビ表現も禁止帯デカールもが、がまん。
そうそう、一方でアーム部分はクリア仕上げのものを使い、本体の清潔感や羽の軽さを強調できればと考えました。

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キット状態では結構浅いモールドですが、メタリックやスモークを使うなど工夫して塗装してみると意外と立体的に見えるものです。これだけで一つの完成品を仕上げたような気分になりますね。
こんな短期間で完成する制作も楽しいですよね。


ハイレゾウイング撮影中


こんにちはー。今日は暖かかったですねー。
海外出張あり、そこでインフルエンザをいただき、、なんかしていてちょっと前回のエントリーから間が空いてしまいましたが、みなさま、いかがお過ごしでしょうか?
HiRM ウイングガンダム ZERO EWは完成し、今ざっくり撮影中です。
今のタイミングで、画各部を拡大して最終チェックをします。
毎度のことですが、荒い部分を発見することも結構ありますので、この後本体に最終修正をかけます。
そしてまだ手を入れることができる部分を見つけることもあり、その後追加工することもありまして、正確には今回の画像=最終完成品画像ではないですね。
このような仕上がりのチェックの他に、今回の完成品の画像映えもチェックできます。もっと立体感を強調して撮影した方が、キャラに合ってるとか、ちょっと眼光きつめに感じるので角度を変えよう、とかそんな感じで。

今回の完成品も最終的に手元に残るのは画像だけなので、できるだけ納得のいく画像を残したいです、、と言いつつも納得いく画像って、なかなか、、。
ということで最終画像のアップはもう少し待ってね。
本当に今日暖かいなー。

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ハイレゾWガンダム仕上げ終盤


ハイレゾWガンダムもいよいよ製作終盤です。

今週末はデカール中心に仕上げ工程を楽しんだのですが、今回は梵字デカールで有名な仕上げ屋さんのシステムマーキングを中心に使っています。
いつも一通り貼って、全体のバランスを見て、剥がしてまた貼る、気のすむまでやる、みたいなことをやっているのですが、このデカールは貼りやすく、貼るときにタミヤのデカールのりと併用すれば、乾燥後もデカールを貼った上からデカールのりを塗布し、しばらくすれば簡単に剥がせて、自分の制作スタイルにもしっかりあっています。
ちょっと見かけないデザインのマーキングも入っているので新鮮に製作できました。
今回使ったのはシステムマーキングN1s(1/144向き?)とシステムマーキングN1(1/100向き?)です

興味のある方は以下リンクから仕上げ屋さんへGO
https://poohsmodeling.shop-pro.jp

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羽の部分はグラデ塗装で羽の立体感やレイヤー感を強調しつつ、デカールも羽の流れを意識して貼っていきました
これは外側に放射状に拡がってゆくイメージで。

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本体の方も胸など特徴的な部分へ集まってゆくようにデカールを貼っていきました。こちらは羽と逆に中央に集中していくイメージで。
そんなこんなでこちらもうっかりすると製作が完了してしまいそうなので、今週末はこの辺で。
1週間経って、新鮮な目で改めて仕上がり具合を見て、デカールやその他ディテールに違和感を感じなければ、デカール上にクリアをオーバーコートして、段差を消して、いよいよフラットコートでツヤの調整ですね。




 


ハイレゾWガンダムにチャレンジ


ハイレゾリューションモデル1/100 ウイングガンダムゼロEWにチャレンジしています。
バルバトスからスタートしたハイレゾリューションモデルですが、メタルダイキャスト部品込みの組み立て済みフレームに、メタリック塗装済み部品や鏡面を多用した美しく整形された樹脂部品を組み付けてゆく構成は変わらず。今回気になったのはこれまで見たことがない造形アレンジが定番人気MSである ウイングガンダムゼロに施されていた点です。ハイレゾリューションモデルと ウイングガンダムゼロのマッチングはいかに。
結論を言うと「非常にかっこいい」でした。

パチ組はこの際すっ飛ばして、今うちのウイングガンダムゼロはどうなっているかと言いますと、表面処理はほぼ終了して、整面でカッキリ、エッッジや鋭角の先端部分はトゲトゲ、ディテールの谷部分やスジ彫り部分は彫り直し、と言う感じでハイレゾ感をより高めた状態です(まだまだ処理は甘いですが、、)。
では以下その状況をば。

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表面処理のポイントとしては、これだけハイディテールなモデルなので、今後好みのディテールを入れたり、マーキングすることを考えると全体的に何%かのディテールの削除をしていく必要があると感じ、シンプル化しました。これはmat modeling service のさじ加減なので、一般的な話ではないですね。
いいわゆるバンダイエッジの削除もディテールや情報量の削除と捉えています。

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本体のパチ組との比較です。
プロポーションは脚を数ミリかかと部分をハイヒール化することで延長しました。足の付け根部分でもちょっと延長しようか検討中です。

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その他に目立つ部分に肉抜き箇所があるので、埋めたりしています

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それにしてもかっこいい。自分が作ったプラモじゃないみたい。
撮影中部品がポロッポロとれてストレスが溜まりましたが、動きに関係ない部品はかっちり固定して完成すれば問題なし。関節は組み立て済みのネジ止め関節のフレームなので、非常に保持力はいいみたいです。高価なキットですが、チャレンジしてよかった。サフ吹いてテンションがさらに上がりましたよ。