2020/07/18
MGバルバトス完成しました
MG 1/100 ガンダム バルバトス完成しました。TV放送はずっと見てたんですが、一時期東京に住んでおり制作環境も整っていなかったため、放送時に発売されたバルバトスのキットにはいまいち手が伸びませんでした。
しかし、ずっと気にはなっていましたし、「もし作ったらこうしよう」という構想だけは頭の中にしっかりあって、今回のMG化の機会に実施してみようと思い立ちました。
僕のよくやるディテールに、パイピングがありますが、オルフェンズの世界観とパイピングの相性が良すぎて、それ以外にないと、太めのパイピングを6本、中パイピング4本、細パイピング8本施しております。
あと、全体のカラーリングも地味ですが工夫をしましたのでそのあたりが見どころかと。
それにしてもMGバルバトス、、すごく格好いい。

今回の工作(ディテールの)のコンセプトは「鬼」の表現です。
表現としては、新造のブレードアンテナ、脇腹のパイピング、背面に増設されたタンク、、がそれにあたります。なぜ「鬼」か?鬼っぽいガンダムだから?。
鬼施策その1 → ブレードアンテナを胸に3か所、額に1か所追加しました。このとげとげ感が鬼イメージを増加

鬼施策その2 → 脇腹にパイピングを施しました。肋骨が浮き出たような感じになるのが鬼っぽい。
特にパイピング付け根にはライン状のデカールを貼って肋骨感を強調!

鬼施策その3 → 背面にタンク増設 単に鬼が良く持っている棒のようなものをイメージしました。(こじつけやん!)

足首はバルバトスのぺったんこのデカ靴もキャラクターなのですが、好みで結構変えました。
ハイヒールっぷりはだいたい10mm程度ですが、かかと周辺の白い外装も下にずらしたので
それほど高くは見えないのがミソ。
ハイヒール化に合わせ、足の甲も高めに変更しました。
スリッパ部分(赤い部分)をソール部分(グレーの部分)から上にずらして接着しました。
足首から前の屈伸ギミックはオミットしました。

塗装と仕上げですが、バルバトスといいますか鉄血のオルフェンズのMSはウエザリングが似合うと評判ですね。
しかし、残念ながらウチにMSのウエザリング仕上げはほとんど期待されていません。しかし、、という逡巡があったのですが、狙いが「道具感」「現場感」ということであれば、その手段はウエザリングに限ったことではないと思いました。
うちが得意とするきれいな仕上げでもできるのではないか?と。(続く)

トリコロールに塗りたいという欲望はストレートに実行(ハイレゾWガンダム以来1年半ぶりです)
これで「道具感」「現場感」達成のハードルはさらに高いものになりました。
白、赤、青、黄のレシピもいつも通り 関連How to >> いつも使っている色は
フレームもいつものグレーバイオレットと特色の333(追加タンクなどは今回は少し黒を足しました)
中間グレーもいつものガルグレー+白ですが、今回は少しだけ暗めに調合。(続く)

この中間グレーが今回のポイントです
中間グレーの配色ですが、今回はダクトや、関節やフレームの近くに置くことを意識しました。
これが今回ウエザリングなしで、劇中の道具感、現場感が表現できないか?というトライアルの手法その①です。
中間グレーをダクトや関節周りの複雑造形のそばに置くことで、密度が増さないか、そして中間グレーは、使い込まれて変色した部分というのはどうか?いくらきれいに清掃してもそのパーツはオイルや薬品の浸透や高応力負荷、または高熱で変色してしまっているというイメージです。でも改善の余地大ですね。(続く)


ウエザリングなしで、劇中の道具感、現場感が表現できないか?というトライアルの手法その②ですが、
脇腹から背面に向けてのメカ露出部分にさらにパイピングやタンクが増設され、迷宮化したごちゃメカ部分の造形と、ごちゃメカ部分の仕上げにあります。ごちゃメカって塗分けた場合、うまい人ほど程よく整理され、「何が何だかよくわからない」風にはならない印象があります。
今回はあえて単色で仕上げて立体から醸し出される複雑な感じをドストレートにお届けしています。
しかもマーキングがさらにごちゃごちゃ感をアクセラレート!
中に分け入ってしまうと何が飛び出すかわからない、そんな雰囲気がないでしょうか?道具感、現場感でてないでしょうか?(続く)

例えるとラリーカーやレーシングバイクのイメージが近いかなと思います。
ケプラーなど塗装部分と素材部分との差や、そこを高熱から保護する金属シートなどの部分ごとのちぐはぐ感。
パイピングなどの増設部分は現場対応感がいくら隠そうとしても醸し出されてきます。それらはどれだけ洗浄してきれいにしてても目に飛び込んできます。(続く)

さらにこれらの表現も、1/12スケールや1/20スケールならそれぞれ素材や変色具合もリアルに表現できますが、そこは1/100ですので、むしろ割り切りが必要とも言えます(よね)。
、、と説明はいいかもしれないですが、実際の表現がどうなのよ?できてるの?というのが、模型制作の厳しさです。とほほ。

滑腔砲もセンサーを増設したり、パイピングを加えたり、現場対応感を出してみましたよ。


目にイナズマ風のエフェクトをつけたくなる、、。

腕パーツを外した状態です。脇腹の複雑なパイピングと背面のプロペラントタンクはこのように処理されてます。

見所は後頭部から伸びる細いパイピング

首パーツを外すとこんな感じ。しごいごちゃごちゃ。

背面のディテールアップ。膝裏付近のディテールもメカ感を強調しました。

背面別アングルから。

スカート内部。リアアーマーにはハニカムエッチングシートをセットしました。エッチングシート越しに見える赤いマーキングがポイント。関連How to >> 異次元の精密さ エッチングパーツを使おう
アンテナ先端の赤いポイントもポイント(?)関連How to >> レッドポイントの作り方と貼り方の話

足裏も仕上げてます


■フィギュアについて

そうそう、ディスプレースタンドですが、厚さ20mmの白アクリルで、タイトルシートを貼ったものです。気が付かれた方は鋭い!オラザクに応募したThe GUNDAMと同じ仕様です。


フィギュア背面には鉄華団のマーキングつき。
フィギュアはセメダイン社の貼ってはがせる接着剤でディスプレースタンドに止めています。


フィギュアはポージングを変更しました。左手を上にあげて「やあ」って感じのポージングを、両手をポケットに突っ込んだポージングにパテで変更。
■比較画像

パチ組との比較画像です
プロポーションは首の延長とかかとのハイヒール化のみ。かっこいいキットですよ。
ハイヒール加減と、それに伴う足の甲高化加減もチェック。

背面はパイピングやプロペラントタンクの追加で、大きく印象を変えています。

細かな塗り分けも見所のつもりです

滑腔砲のディテールも結構色々と部品をつけているので、シルエットも変わった印象です。

腹部のメカが露出しているのがバルバトスの大きな特徴ですが、それをさらに強調するべくディテールを追加しました。
■途中工作画像

脇腹のパイピングはこんな感じで流れています。

ハイヒールの処理はこんな感じです。
頭部アンテナ、メイス先端、爪先端もピンピンです。

今回はディテール類はごちゃごちゃ感を強調するためあえて単色で塗装していますが、このように素材状態だと、どこがどんな感じになっているかわかりやすいかと。

金色の精密金属パーツはアンテナの基部になる部品。その先に金属線を接続し、アンテナにしています。
オラザク大将受賞作品「The GUNDAM」以来の久々の完成品のご報告で、感覚を取り戻すのが大変でしたが、いかがだったでしょうか?
いつも最後まで見ていただいて感謝です。 >> mat