フルハッチオープンZZ、完成です。

MG 1/100 MGFAZZ Ver.ka改修フルハッチオープンZZ完成しました。


■オラザク大賞受賞以降、2作目のフルハッチオープンの完成品です。
オラザクは1/60でしたが今回は1/100にチャレンジです。
MG FAZZ Ver.kaとMG ZZ Ver.kaのミキシングで制作しました。画像多めです、どうぞ!

MGZZ-01top.jpgダブルビームライフルの2丁持ち+ハイパーメガカノンのフルウエポンのフルハッチオープンが今回の扉画像です。

■作品概要
作品の概要としては強化型のZZにフルハッチオープンの改修を加え、ハイパーメガカノンを付属させたものとなります。
MG FAZZ Ver.kaのキットだけでは惜しいことにバックパックがZZの仕様にはならないため、MG ZZ Ver.kaからパーツを流用しました。
ご存知の方も多いと思いますが、フルハッチオープンには元ネタがあります。
HGZZガンダム(30年前のキットでHGUCではない)の組み立て説明書に描かれたカトキ氏による画稿がそれ。

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このカトキ氏の画稿が今回の元ネタです

MGZZ-02.jpg同一アングルで撮ろうと試みました

ガンダムセンチュリーのフルハッチオープンガンダムの画稿のように、このフルハッチオープンZZの画稿も、制作意欲を掻き立てる対象でした。
今回、同じカトキ氏の手掛けるMG ZZ Ver.kaやFAZZのキット発売に大きく背中を押され、制作に至りました。
ベースにMG FAZZ Ver.kaを選んだ理由は結構あります。①腕がスリムで肘がいわゆる「ガワラ曲げ」ができること②変形の機構がオミットされてる部分があり、作りやすか
ったこと、③ランドセル以外は強化型のパーツがそろっていることと、④先端が太いビームライフルが付属している。⑤ハイパーメガカノンが付属しているデカールが格好いい
⑥あと成型色が格好いい。といったところです。

■プロポーションの改修について
腕がスリムに見えることについては、少しスリムすぎる感じがしたので、内側にプラ棒を貼って段差を付け、青い部品を角度をつけて取り付けるなど見た目ボリ
ュームアップを図っています。
あと、胸の青い部品ですが、数ミリ取付位置を前に出して、見た目ボリュームアップ。
あとは全身のハッチをオープンさせて、全身見た目ボリュームアップです。
さらにあちこちの先端にアンテナを付けて、ハイパーメガカノンにはパイピングを施して、
トータル、スリムなようで、全身突起が多く、迫力を感じる、見れば見るほど味わい深い、そんな模型を目指しました(←なにそれw?)

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MG FAZZ Ver.kaにMG ZZ Ver.kaのバックパックを組み合わせたパチ組状態
スリムなプロポーションが格好いい

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プロポーションの改修は前述の2箇所。ハッチをフルオープンさせるとゴツい印象になりますね

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背面はなんというか、もはやトゲトゲの固まり?


■メインテーマのハッチについて
今回は全身で88箇所に穴をあけ、メカを詰め、ハッチを取りつけました(すでにあけられている穴を活用したり、メカは内部フレームを活かすなど例外もあります)
ちなみにフルハッチオープンガンダムは68か所でした。
穴の開け方はフルハッチオープンガンダムと同様、リューターで外装をざっくり切り抜き、きれいにフチを処理する方法で穴をあけます。
内部のメカは、バンダイの1/144ミレニアムファルコンから主にパーツを流用しました。フルハッチオープンガンダム用に購入したものですが、
1/60ではディテールが細かすぎて採用には至らなかったんですが、今回は1/100でよくなじみます。
メカは「これじゃハッチは閉まらないんじゃない?」ってくらい外装表面すれすれまで盛るのがポイントかと。
(つまりハッチは開閉しません。念のため。)
メカ部分には極小のホログラムシートや、ミラーフィニッシュシート(カッパー)などをバランスを考えながら貼っていきます。実物を見ると、角度によってちらちら光り、立ち止まって見ずにはいられないといいます。(ホント)
ヒンジ部分にもクランク断面の棒材を切ったものをそれっぽく取り付けて、メカ好きにはたまらない外観に仕上げていきます。
ハッチ部分ですが、外装を切り取った部品は使わずに、すべてプラ板を切り出したものを使っています。
ハッチ厚みをプラバンで調整したり、複数枚貼り合わせて、ハッチ縁の段差を表現したり、裏面のエンボス感を表現したり工夫しています。

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ハッチじゃないけどバックパックのミサイルランチャーも展開します
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左肩の大型ハッチはハイパーメガカノンと干渉するため、取り外し式になっています。
セメダインBBX(貼ってはがせる弾性粘着剤)を使っていますので取り外しが容易です

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左右黄色いダクトの真下にハッチが2つづつ、
赤い部分のハッチの中にさらに小さいハッチがあるのです。
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ハッチじゃないけど首後ろのメカ部分もポイントですよね。
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右下のジュドー君とのスケール対比がすごいよ。
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シールドは変形後は主翼にな理、このキットでは航空機っぽいディテールが凝縮されている箇所。
ハッチもそれっぽく、、

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■ハイパーメガカノンについて
今回のZZのおまけの目玉がMG ZZ Ver.ka付属のハイパーメガカノンです。
ZZにハイパーメガカノンの組み合わせはあるようでなく。20年位前にMGZZを製作した時にもおまけでこの仕様にしましたところ、なかなかの好評だったので、今回も。
実際の試用はFAZZ以前(痛設定)ということで、試作品っぽさを表現できないかと、いくつか試しています。
まずは増設されたパイピング。ハイパーメガカノンにパイピングはウチのおなじみの意匠ですが、太いもの中くらいのものを織り交ぜて増しています。、、となればセンサー類もゴテゴテとりつけたいところ。メガカノン右側面に見どころを盛りました。
塗装もメガカノン後方に大ユニットがありますが、そこはメタリック仕上げを若干ムラっぽく仕上げて、つやを消すことで熱変色っぽさが出ないかと。
ハイパーメガカノンの取り外しはキットの構造を活かしたものになっています。

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ハッチじゃないけどバックパックのミサイルランチャーも展開します
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試作品っぽさを醸し出す(ハズの)ゴテゴテと増設されたセンサーとパイピング。

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キットノーマルの意匠はこんな感じ。


■ダブルビームライフルについて
MG FAZZ Ver.kaとMG ZZ Ver.kaにはそれぞれ異なる仕様のビームライフルが付属していますので、ともに仕上げました。
MG FAZZ Ver.ka付属のものはディープストライカー同様、バレルが太いもので、リアル方向のグレー中心のカラースキームで、
MG ZZ Ver.ka付属のものはアニメ基調ですが、青部分はウチでよくやる青→白のグラデ仕様です。
共にキャノピーはスモークグレーを軽く吹きおもちゃっぽさを払拭、キャノピー正面にホログラムシートを貼ってアクセントとしています。
共にバレルは回転、角度軸を固定して、本体に持たせたときにピッとまっすぐに決まるようにしています。

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このバレルが太いのがMG FAZZ Ver.ka付属のダブルビームライフル
これは右腕の側面にアダプターをかましてマウント可能です。
ということは、、

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このように、この2種のライフルは右腕に同時にマウントすることができます。実物はえらい迫力です。

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カラーリングの違いでキャラクターの違いが出せたかなと



■コアファイターについて
MG FAZZ Ver.kaにもMG ZZ Ver.kaにも2個づつコアファイターが付属しますので、僕は一気に4機ものコアファイター持ちに。
1機は変形機構オミットの戦闘機状態のディスプレーモデルとして、1機は同体内に収まる状態で、きっちり仕上げました。
胴体内のコアファイターは、完成後は上半身と下半身を分けることはできないというのになぜ仕上げる必要があるのかと、、(やり切ったと感じるため、かな?)
特にディスプレイモデルは、各インテーク縁の薄々処理、主翼の新造大型化、ノズル内部のディテール追加、コクピット内のシートベルトの追加(いるのか?)などなど、
カラーリングは2機で好みで変えてますが、ディスプレイモデルは設定から1色抜いたカラースキーム、同体内モデルは2色抜いたカラースキームで塗装しました。
キャノピーはスモークを軽くふいて、正面にホログラムシートでアクセントとしました。
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コクピット前方にホログラムシートをセット
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バーニア内部にディテール追加
主翼は大幅に大型化、各ダクト縁はうすうす化
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コクピット展開。シートベルトは見えますか(要否は置いといて)

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コクピット内臓用コアファイター(奥)のカラースキームは青部分をグレーに。
ディスプレイ用(手前)のカラーはフロントダクト(黄色)を白に変更。

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この後上半身をセットして、このコアファイターとはお別れです。でも、いつも胸に(腹に)いるよ。


■ディスプレイスタンドと仕様について
今回はフルハッチオープンモデルということで、ハッチ部分などかなり繊細な個所が多く、以下のような仕様のディスプレイモデルとしました。
・腰、股間節、ひざ関節、足首関節は画像の状態で固定。その他部分は可動
・足裏にナットがセットされており、アクリルベース裏面からねじ固定。(ねじは取ることができます)
しっかり踏ん張った脚と腰のしっかり入ったポージングは何日もバランスを取りながら吟味を重ねて決定した自信のポージングです。
一方、首や腕や各アーマーの可動域は生きていますので、かなりの表情付けは可能です。
これで、運搬時や開梱時、各兵装の取り外しで破損のリスクが大幅に減少したと思います。
メリットはそれだけではなく、ハイパーメガカノンのような大型兵装を取り付けても、さらに右腕にツインビームライフルを2つ取り付けても、本体が傾くこともバランスが崩れて転倒することもないです。
コアファイターやジュドーの塗装済みフィギュアはフリーでレイアウトできます。フィギュアの足裏にはセメダインBBXを付けていますので、取り外しが可能です。
ディスプレースタンドですが、厚さ20mmの白アクリルで、タイトルシートを貼ったものです。
気が付かれた方は鋭い!オラザクに応募したフルハッチオープンガンダムと同じ仕様です。

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正面からのショット。今回のタイトルは「The ZZ GUNDAM」
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アクリルの表面はどこまでも平滑で光沢が最高。写り込みが美しいのです。
重みも心地よく、下半身の可動域の固定化とディスプレイベースへのネジ止め固定との相乗効果で、作品転倒のリスクも低減。
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2019年オラザク大賞受賞のフルハッチオープンガンダム「The GUNDAM」との2ショット
白アクリルのディスプレイスタンド、フィギュア、黒いタイトル(あ、ZZのタイトルがまだ貼っていない、、)と連作感を出してみました。
*画像奥のフルハッチオープンガンダム「The GUNDAM」はオークションの対象ではありません(念のため)

■塗装について
赤、青、黄のレシピもいつも通り>>http://matmat825.blog69.fc2.com/blog-entry-826.html
、、ですが、白をガルグレー+白にしています。理由はポイントであるハッチ裏にピュアホワイトを使いたかったからですが、ZZって白い部分が緑っぽいスーパーライトグレーってイメージが強いんですよね。


■仕上げについて
赤いデカールは主にハッチに内に使っています。ハッチ裏をピュアホワイトに塗るのも、赤デカールで目立たせるのも、今回の主役であるハッチに目が行くように、、との考えです。
ハッチ内だけでなく、各部に極小のホログラムシートや、ミラーフィニッシュシート(カッパー)を貼っています。ハッチ内部同様実物を見ると、角度によってちらちら光り、立ち止まって見ずには(以下略)
各部のアンテナですが、先端には赤を置いています。蛍光の入った赤を玉のようにたっぷりとちっちゃく、目立つように。結構持った時にひっかけたりするので、自分自身にもよく見えるように。

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この画像でみて欲しいのは、ビームサーベル先端と、肩アーマー先端のアンテナ。
1980年代後半のガンプラのディテールを引きずりまくっております
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ハッチ内が見せ場なので、なるべく目立つマーキングや金属光沢部分は、ハッチ内かその周辺にアレンジ
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バックパックのスタビ先端のアンテナも前述の通り。先端の赤いマーキングはお約束。


■制作過程
完成までの過程に興味のある方はこちらから
http://matmat825.blog69.fc2.com/blog-category-68.html

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開口部分にメカを詰め込んだ状態
内部のメカは、バンダイの1/144ミレニアムファルコンから主にパーツを流用しました
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さらにハッチをつけた状態
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■屋外撮影
せっかくなので記念に屋外で撮影もしました
やはり自然光は偉大。
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■最後に
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今回のオークションの同梱物。(タイトル前の2部品はツインビームライフルを右腕側面に取り付けるアダプターとメガカノン装着時に干渉するために取り外された肩のハッチです。その前列は手や指パーツです)
アクリル製(白)ディスプレースタンドが付属します
撮影用のアクリルブロックや透明アーム、比較画像の同キット、1/60フルハッチオープンガンダムは付属しません(ごめんなさい)
それにしてもスゴイボリュームです。
梱包の様子はこちら(アイテムにより仕様を変える場合があります) >>ガンプラのオススメHow to「最近のパッキングについて」

夏休みにふと思いついて制作を開始し、結局年の暮れでの公開になりました。
ここまで長々とお付き合いしてもらって感謝です。
2021年もよろしくお願いいたします >> mat




フルハッチオープンZZを撮っては手を入れ

フルハッチオープンZZ、ちょっとづつ撮って、気になるところに手を入れて、完成を先延ばしにしています。11/25発売の月刊ホビージャパンに発表される、今年のオラザクの結果を見てさらに影響を受けて、、これは無限に楽しめるんじゃないか?!
、、な週末を過ごしました。
オークションは年末年始の予定ですが、細かい部分で今の状態から少々手が入ってる部分があるかもです。

DSC_0001文字つき

DSC_0009のコピー
今週末は本格的にハイメガキャノンを装着して試し撮りしてみました。
肩を中心に横方向に造形が伸びていくのがZZガンダムの特徴ですが、ハイメガキャノンをつけると、前方向にも伸長し、大変なボリュームになります。

DSC_0013のコピー
大中ユニットの洪水です。
疎密のコントロール的にはうまくいった部分と、そうでもない部分がわかってきました。もう少し加えたい部分と減らしたい部分があります。

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こういうトリミングになると、もう手に負えない、、ということがわかりました。
一旦完成、、と思いつつ、その後も好きな時に写真を撮って、撮った写真を眺めて、作戦を考え、手を加える、、。そんなことが許される豊かな趣味の時間を楽しんでいます。
冒頭で「無限に楽しめる」と書きましたが、そのうち本当に「あ、もうやることがなくなった、、」状態が訪れますのでそれまでは、さよならは言わない(すかんち:恋するマリールー)


MGZZ ver.kaは再販したようで、在庫潤沢、28%オフ。年末年始のプラモにおすすめです

フルハッチオープンZZができた週末


先週末の投稿では、各パーツごとに仕上がり具合を紹介しましたが、あのでかいバックパックを組み上げると、本体の背中と、バックパックの背中側がほとんど見えなくなるのに気がつきましたので、まずはそこからご紹介。

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本体とバックパックをつなぐでかい竜骨のようなフレームは設定では赤なんですが、全体のカラーのバランス(というか好みで)メカ色に変更しています(つまりクレオスのグレーバイオレットです)

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あと、腰のリアアーマーについている箱状のユニットはハイメガキャノンからのケーブルが繋がります。この辺FAZZの名残でもあるんですが、実際この完成品もハイメガキャノンを担がせることができるので、いずれ活用される予定。

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一方バックパックの方はこんな感じです。目立つバーニアは、外側から、キットのバーニア(外はダークアイアン、うちは赤仕上げ)、その中に市販のバーニア部品(ダークアイアン仕上げ)そしてメタルパーツ(半光沢仕上げ)です。

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ちょっと目立たないんですが、ミサイルポッド先端にもハッチがあります。
ビームサーベル先端のアンテナもちょっとしたポイントです。

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内側だけでなく外側も見て欲しい部分があるんですが、いいですか?
今週末は各ハッチ内にホログラムシートや、カッパーのメタリックシートをごくごく小さく切り出して貼っています。これが実際に見ると、ハッチ内の暗がりの向こう側がチラチラ光って、いちいち目を引きます。結構あちこちに貼っているので、画像にしても必ずどこかが光っている感じです。

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そうそう、今週末は、脚関節を固定しました。具体的には、股関節、ひざ関節、ひざアーマー、足首関節です。
もう散々脚の各関節の角度を調整し、「ここ!」という角度で固めてあります。(腕や首の関節は自在なので、フルハッチにしては十分なポージングや表情付けが可能です。フルハッチでアクションポーズはちょっと状況が??なのでこれでいいのだ。)
そうしてこのように厚さ20ミリの白アクリル板に脚の裏で固定します。これはオラザクのフルハッチオープンのガンダムと共通仕様です。固定の仕方は足首内にナットを仕込んでおき、アクリル板の裏からネジで止めています。(なのでドライバーで着脱可能です)
なぜ関節を固めて、ディスプレーベースに固定するかというと、理由はいくつかあります。1つ目はフルハッチオープンモデルは繊細なハッチが身体中から飛び出しており、一回各ユニットを組んでしまうと、立たせておく以外に置いておけないからです。うつぶせも、仰向けもどこかのハッチが床に接してしまいドキドキです。2つ目の理由は、同じ理由で持つ場所がないからです。最近は地震も多いので、しっかりしたディスプレーベースに固定しないと安心できないというのもあります。そうそう、梱包もベースに固定しておくとやりやすいですね。
上の画像はフルハッチシリーズ連作ということで、並べて撮っておきたかったんですね。同じアクリルのディスプレースタンドは統一感があってキモチいいです。

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そして今日、ディスプレースタンドの前面にネームプレートを取り付けて、いよいよ完成!です。
このネームプレートの仕様もフルハッチオープンガンダムと共通です。

ka-zz1のコピー
完成記念で、元ネタのカトキ氏画稿をあげておきます。ハッチの場所や開き方はアレンジしていますが、こうして並べると結構画稿に忠実に再現できたなという印象です。
オークション出品は年末年始の予定ですが、そレまでの間、撮影を楽しんで、気になったところがあれば、現物の修正をちまちま進めてていきたいです。
では!



最終組み立てを楽しむ。フルハッチオープンZZ

デカールの段差消し用のクリアコートをデカール周辺に吹くこと2回、その後今朝、最終トップコートを吹いて、ダクト内に塗装済みのフィン状プラ板を貼って、ホログラム系シートを貼って、、、いよいよ各ユニットが完成状態になりました。
いつもならここでさっさと組み立てるところですが、いやいや、待てと。腹部に内蔵するコアファイターから声が聞こえてくるよ(あざとい、、)。
そうなんです、このコアファイターは一旦腹部にセットされると、その後は見えない。しかも今回はフルハッチオープンモデルということで、首、腕以外の関節は固定して、さらにフルハッチオープンガンダムのようにアクリルのディスプレーベースに固定することになっています。(そうしないと全身トゲトゲの繊細ディテールのため迂闊に触れないのです。)
つまり、腹部のコアファイターは体幹をしっかり構成してもらうべく,ガッチリと固定してしまうのです。
なので今回はコアファイターをはじめとして、各パーツを組み上げる前に撮影しておこうという試みです。

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胴体の俯瞰から。いつもだと頭部がセットされているので、首元などはよくわからなかったと思います。
首の後ろのメカディテールもZやZZといった変形するガンダムの見せ所です。
あと首左右のダクトの内部壁は影色で塗りつぶして、シャープな印象に。これが結構効果的。
青い部分の墨入れ色はタミヤエナメルのクリアブルー、いつものように。

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胸の黄色いダクトの直下にはハッチが2箇所あります。また、赤いコクピットブロックのハッチ内に、さらに小さいハッチも見えると思います。これらは覗き込まないと見えない系ディテール。
赤い部分の墨入れ色はタミヤエナメルのクリアレッド、これもいつものように。

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そうそう、今回の記事の主役はこのコアファイター。奥のコアファイターが変形して腹部に収納されます。せっかくなので設定とはカラーリングを変えました。
手前はディスプレー用のコアファイター。ジュドーフィギュアを横に置く予定です。こちらはきっとの主翼が小さかったので、大きく新造しました。でもこの大きさだと変形できないなー。こちらもフロントのダクトの色を設定とは変更しています。共に派手派手なので、1色削除するカラースキームです。
キャノピーは裏面からスモーククリアを吹いています。

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そんで腰ユニットに組み込んだ状態がこんな感じ。コアファイターのキャノピーに貼り込んだホログラムシートがいいポイントになってるなー。それら含め、これから組み立てしまうと二度と見れなくなります。こうして画像に残せてよかったよ。コアファイターよ、さらば!

そうそう、脚を組んだらよく見えなくなるリアスカート裏面の塗り分けもこのように、ですがこの撮影はちょっと大変でしたよ、、。

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次は腕編。まずはZZの特徴的な肩アーマーから。
ここは3箇所のハッチが開いています。そして先端にはアンテナが2本ずつ、の構成です。
直線的な追加スジ彫りが結構うまくいった感じです。

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腕はこんな感じ。腕はFAZZの腕を加工して使っていますが、FAZZのヒジ関節はいわゆるガワラ曲げができるんですよ。腕関節の可動は残してありますので、手持ち系の武装のセットが楽しめます。一方でZZに比べるとこのFAZZの腕は若干細いので、青いアーマーを外側にオフセットして取り付けて太くしています。
この画像の右側のアングルはウイングバインダーをつけるともれなく見えなくなってしまいますので、ここで。

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次はこれまた特徴的なウイングバインダー。左右それぞれ8箇所のハッチがあります。ここはVer.Kaのかっこいいところが凝縮されていますね。いい感じです。
デカールの段差もいい感じに消えて馴染んでいます。

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次は脚です。
片足18箇所のハッチとひざ関節側面のマルイチモールドがロック解除状態で浮いています。

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バックパックは強化型仕様です。
ちょっと目立ちませんが、ビームサーベルとバーニアスラスター先端にアンテナをセットしました。
ミサイルポッド内部も仕上げ済みですが、それは本体アップ時のお楽しみ。

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ダブルビームライフルは2仕様製作しました。
一つはmat modelingi serviceおなじみのブルーグラデ仕様。Gフォートレスに変形すれば、結構格好良いカラーになると思いますが、今回は日変形です。
もう一つはFAZZ付属のライフルです。
これらコアファイター同様、コックピットはスモーク仕上げで正面にホログラムシートを貼っています。

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そして最後は、大迫力のハイメガキャノン。右側面にはセンサーを「後付けっぽく」追加し、さらに全体的にパイピングを増加し、トータルで試作品っぽさを強調しています。

さてさて、次回はいよいよ完成編です。お楽しみにー。
そうそう、オークションは年末年始の予定です。





トップコート直前、フルハッチオープンZZ


さてさて、スミ入れまで終わったフルハッチオープンZZですが、ここからデカールワークに突入です。

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MGZZ Ver.Ka(正確にはMG FAZZ Ver.kaとニコイチ)をこうしてみると、ディテール加減が絶妙です。RGなどはこの状態でハイディテールなので、さらにデカール?って気になる時がありますが(でも貼ったら貼ったで格好良くなる、、)Ver.Kaはデカールを貼るとさらにかっこよくなる予感がすごい。制作体験がしっかりデザインされてるなと感じます。
そのデカール貼りですが、今回、僕も記事を書かせてもらっているNippperオススメのデカールスキージーを使ってみました。

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これがハイキューパーツのデカールスキージーです!
正直これまでのように綿棒でコロコロすればいいじゃない?と思ってたんですが、結論から言うと。買ってよかったです。すごく。

実は僕はデカールを狙ったところに貼るのが苦手で、いつも一発では決まらずに貼り直したり、それを繰り返してデカールが切れたりクシャクシャになったりして、1割くらいは無駄にしていました。

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それが一発で(いや、1コロで)置いた位置にピタッと決まるんです。(画像はイメージ)
思えば綿棒は水滴型なので、コロコロしても線でデカールを押さえてる、、のに比べ、これは円筒形なので完全に面でコロコロできてるなと、しっかり押さえられてるなと使って改めてその専用工具の凄みを感じました。いやいや感激しました。

実は、スミ入れを拭き取る似たような道具があります。同じ棒状の両端に白い円筒状のスポンジっぽいものがついているので同じ道具だと思ってたんですね。今回ZZでデカール貼りの失敗が続いたので、一度それ(スミ入れの方)をデカール貼りに使ってみたのですが、水を吸わないので、これは別物だと、、(当たり前)で、藁にもすがるつもりでカールスキージーを購入してみて大当たり。使用後のデカール貼りのズレ失敗はなしです。

Nippperの記事はこちら。(デカールスキージーだけでなくデカールワークに関心のある方必読)
プラモ作りの最後をシメる「デカール密着」に、必殺の如意棒を装備せよ!>>



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そんな感じでスイスイデカールを貼り進めまして
(そうそう、上のパーツは奥のバックパックのハッチです。この画像はTwitterで外国人フォロワー勢にポッドレース?って受けてました)

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フルハッチオープンガンダムもそうでしたが、フルハッチオープンモデルの数少ないルールとして、ハッチ裏はピュアホワイトでやっています。せっかく開けたハッチなので、その裏は白で目立たせたいと言うことなんですが、その裏面には赤デカールでさらに強調しています。次にその周辺に赤デカールを貼ってより目立たせる、、と言う順番で貼っていきます。(そうなってないところも多いですが、、。)

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調子に乗って、これまでで最高枚数のデカールを貼りこみました。このあとさらに50枚くらい追加してます。そこまでいくと写真には映らない箇所にさりげなく貼られているデカールも多くなっていきますが、フルハッチオープンモデルはそんな感じの覗き込まないと見えない箇所をたくさん作り込むことができて楽しいです。

さて、このあとは、デカール部分のクリアコート、トップコート、別に仕上げたダクトの底面部分のセット、ホログラムシート、ミラーシートのセット、レンズ部分のセットで本体は完成です!