2014/04/12
以前、「左右から蛍光灯の光を発泡スチロールのボックスにあてて撮ってるよ」という撮影環境の話をしましたが、最近の作品では目指すものをちょっと変えてきており、また、ちょっとずつ成果が出てきたのでご紹介。
⬇これが以前ご紹介した撮影環境 エントリー
>>「撮影環境についてー」
以前のこのライティングでは主に左右から光を当ててるので被写体の中央に影ができます。なので、
・ザクなどではかなりの迫力のある画像が撮れるがトリコロール系だとちょっと、、
・光が回らないので奥まったところが暗くなってしまい細部が伝わらない。
・独特の雰囲気は出しやすいが印象が重い
、、というような自己評価でした。
で、最近目指すは「うす曇り空の屋外撮影写真」もしくは「晴天下の白いテント内での撮影写真」狙いはドラマティックな画像というより記録画像。
理想は、
・全体的に光が回っており細部を伝えやすい
・優しい感じ
・トリコロールがきれい
そんな感じで試行錯誤してきましたが、最近少しずつ成果が出てきたような気がします。
全体像は⬇こんな感じ、ますますやれやれな外観に、、。

改善点は、、
・左右のライト(右2灯左2灯)を1灯づつ増やした
・天板に白スチレンボードを使用し、上から光を反射
・カメラのレンズ周りに白スチレンボードやアルミシートをセットし正面から光を反射
・背景のシートを黒から白に変更
つまり光量を上げ、360°から光を反射させ、撮影ブース内が光であふれかえってる環境で撮影をしているわけです。
「どこから光を当ててるかわかりにくい」状態、それが薄曇りの環境なのかなと。

右の発泡スチロールのボックスの内部。照明はこんな感じにレイアウト
あーギラズールが、、。

左の発泡スチロールのボックスの内部。照明はこんな感じ。
で、こんな感じ⬇で、割と光量たっぷり目になりました。結構まぶしいです
では1/144AGEを被写体にして今回のメインの改善点である反射板の効果を見てみましょう

正面から反射板を使わない場合
つまり左右のライティングと天井板の反射だけで撮ると、、

こんな感じ。左右の光源が強く身体の中央に陰ができます
これはこれで、迫力のある画像になっていいのですが、どうも雰囲気が暗い。
細部が暗くなりがちで、手を入れた所が伝わりにくい
以前のウチの画像はこんな感じのものが多かったと思います

で、このようにレンズ周囲の隙間をスチレンボードやアルミシートで埋めてみたら、、

こんな感じで薄曇り(の屋外で実物大のAGEを撮った)の画像っぽくないですか?(この画像のできでは厳しいものがありますか、、、)

比較画像です。
これはかんっぺきに好みの話なので、以前(左側)のほうがよかったのに、と思ってる方もいらっしゃると思いますが、
僕は右のほうが断然好き。暗がりでの迫力や独特な雰囲気は表現しにくいかもしれないけど、優しい感じで細部まできれいに撮れる。
何か空気遠近法のような奥行きを感じる画像が(ごくたまに)撮れる
というわけで最近、撮影と画像の上りが楽しみなのです。
ドしろーとの試行錯誤で、撮影のセオリーは(多分)全く無視になっちゃってますが参考になりましたらうれしいです。
目下の悩みはPGストフリの撮影、、これでは小さすぎるなあ、、
以下新撮影環境のディテールです
・背景シートは塩ビ(白)シート
・おなじみの発泡スチロールのボックスを左右にレイアウト
・発泡スチロールのボックス内にクリップライトを3つづつレイアウト
・クリップライトには蛍光灯をセット
・発泡スチロールのボックスを渡すように天板(撮影面にスチレンボードを貼ったもの)を置く
・カメラの左右にスチレンボードを上ヒンジでセット
・スチレンボードの隙間を埋めるようにアルミ保冷シートをセット
・手元には補助のリフレクターとして発泡スチロールの小板を数枚
これでツインアイなどが光を拾うように反射光をコントロールします
・カメラ:NikonD40(ニコンのエントリーデジイチ。多分もうディスコン。でも以前桜茶のARUEさんにいいカメラだと褒めてもらったからまだまだ使う)
*2021,0912 追記 現在のカメラはNikon D5500です
・レンズ:Sigma MACRO 50mm F2.8 EX DG
・夜に他の色の光源が混じらない環境で撮影
・撮影の際には被写体や周辺のほこりや汚れを都度とることができるようにピンセット、エナメル溶剤をしみこませた綿棒、先の柔らかなブラシを傍らに置いています
以上、もし気に入ったらやってみて。
ではー