2015/08/14
オフ会や展示会で初めての方とご挨拶したときに、聞かれるノウハウNo.1が今日のエントリーです。(ちなみにNo.2は撮影の環境についてですがそれはすでにアップ済み
>>ココ なので、オーバー?でも光源やアングルについてはまだ書けてない、、)
さて、このレッドポイントはもちろん僕のオリジナルのディテールではなく、カトキ氏が昔Vガンあたりでイラストに表現していたところまで遡れます(もっと遡れる方もいらっしゃるかと思いますが、、。)その後AOZで盛大に拡がったのではと。

こういう全身の赤い小さいディテールですね
その作り方ですが、エバグリのプラ材(四角断面)↓の細いものを使っています。

できれば正方形断面より長方形断面のプラ材を使った方が貼るスペースによって融通が利かせやすいかと。
でもエバグリを知るまでは0.15mmプラ板を細ーーく切って使ってたのでそれでも全然いいと思います。
エバグリのプラ材がないとできないなんてことはないです。ただエバグリだときっちりとした寸法が出せるので、これまた寸法がきっちり出せるタガネで掘ったマイナスモールドにピタッと合わせることができたりするのが便利ということかな。

で、そのプラ材を塗装のときのついでに赤でエアブラシで塗装しておきます。当然長いままだと塗りにくいので、扱いやすい長さに切ってふつうにエアブラシでぶーっと。で、塗装した物をこのようにストックしておきます。これで急なお客様でも安心(←?)。赤の色味は先日紹介した赤です。もう、この赤万能!
>> ココ使うときにはカッターで好みの長さに切って使います。すぐにピン!と四次元に飛んで行ってしまうので切るときは注意ですよ。
本体に貼るのは塗装後でスミ入れ後のフラットコート前のタイミングです。
使う接着剤はこれ↓、タミヤのクラフトボンドです。

単語帳を切ったものに取り出して使っています。ミラノ赴任前にイタリア語を覚えていた頃に使ってたやつだ、、
固まるまである程度時間の余裕があり、固まると白から透明になり、固まっても弾力があるので衝撃に強い。そして、この接着剤は塗装面やプラ材を侵しません。中身はたぶん木工接着剤と同じなのでそれをイメージしてもらえればいいかと。
乾燥したら切り出した断面がプラ材色で白いので極細筆で赤をちょんちょんと塗ってやればオッケーです。
簡単でしょ?
貼る場所をどうするか、、実はけっこうセンスが必要なのですが、簡単にいうと以下の2つのポイントを守れば、そう外さないかと。
・元々キットに彫られているマイナスモールドなど凹モールドに貼る。
・関節など目のいきそうな場所に寄せて貼る(孤立させない)
例えばこんな感じ↓

上の画像の緑丸部分が「元々キットに彫られているマイナスモールドなど凹モールド」に貼ったものです
他の部分もどこかによっていて、孤立している物は少ないかと。
だいたいこんな感じですが、もう一つ、今回お話ししたプラ材を使った方法では、1/144などの小スケール物ではオーバースケールのときがあります。
そのときはシートを使った別の方法があるのですが、それも紹介済みなので興味のある方はどうぞ
>> ココ
↓のRG-Mk2の緑丸部分です。細いよ。

このシートを使った仕上げにはまだ紹介したい手法があるのですが、それもまた、、。
以上。レッドポイントの作り方と貼り方、機会があったらやってみて。ちょっと模型が盛り上がるので楽しいよ。
【追記】じゃ、こんなアンテナの先の赤はどうやってるの?


アンテナは金属の棒(ぶっちゃけ虫ピンの頭をとったものを使用←これもまたネタにしよ)なのですが、塗装はプライマーを吹いて→サフ→メカ色塗装の順で。そのあとに筆で白→上記の赤。あとはフラットコートで終わり。
コツは
・ タミヤのプラサフは金属への定着効果は弱い気がするので保険でプライマー処理をしている
・筆で白を塗るのは赤をしっかり発色させるため
・赤はたっぷり目にアンテナ先端に塗り込む。線香花火みたいに。そうすると赤の発色と実際に盛り上がって塗られているその形状で、「さらに光が膨張して発色している!」効果が期待できます。
実際赤く塗っとかないとうっかりひっかけて壊しちゃうので、破損防止にも役立っています。この辺は実機の運用と同じだなあ、、と一人感心、、。