PCでプロポーション検討の話


模型誌の「ももを5ミリ延長しました」、という記事のとおりにプロポーションに手を入れるのは非常に効率がよく、手軽にかっこいいプロポーションに改修することができますが、次のステップとしては自分好みのプロポーションを自分で検討したくなるのではないでしょうか?延長箇所や短縮箇所、関節のつき方を調整して、それがハマったときは非常に興奮しますし、極端な話、そこで満足してしまって、先の工程に進むことなどどうでもよくなってしまうモデラーさんも多いと思います。それくらいプロポーションの改修は楽しい工程なんですね。新キットのスクープ画像が出ても僕も含めてみなプロポーションの話しかしないもんね(←光造形+サフ画像じゃそれくらいしか語れないやん?)。

プロポーション改修といっても
1/144くらいでしたら実際のキットで試しに切ったり貼ったりして試してみるのもできますし、失敗してももう一つ購入してもいいでしょう。しかし、MGくらいになるとフレームが内蔵されていたり、改修の計画が重要になってきますが、経験でなんとかなることもあります。下の画像は今制作中のPGストフリですが、PGくらい大きくなるとパーツが大きすぎてカンも経験も通用しないので客観的にシミュレーションして改修の計画を立てることが重要です(というか重要でした)

今回オススメするのが
PCを使ってプロポーションを検討する手法です
Sfreedam-study.png
まずはこの画像のように、お手本となるような画像(中央はホビージャパン誌に掲載された伊勢谷氏の伝説のストライクフリーダム、右はkeita氏の伝説のMGストライクフリーダム)を制作中の僕のPGストライクフリーダム(画像左)と同サイズで並べて、首、肩、へそ、膝などポイントポイントで横線を引いてそれぞれの違いを把握します。そうすれば「あ、胴が短い」「肩の付き位置が高すぎる」など多くの改修ポイントを発見することができます。

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僕はそれをプリントして、このように改修ポイントをペンで書き込んで、改修計画を立てます。
PC上で画像処理でプロポーションを変えてしまうこともできますが、ここは好みですね。

実は上の2つの画像、時系列的には下画像が第一回目の検証(ほぼノーマルパチ組状態)。上の画像はその検証を元に実際にキットを改修したものの比較検証画像です。

で、その効果は?
このPCを使ったプロポーション検討は大づかみで「本当にやるの?」的なHow toですが、計画を立てるときにも、改修した結果のチェックにも有効です。この計画→検証のサイクルを一回でも回すと、後々の工程でプロポーションで「あれ〜?あれ〜?」ということはぐっと減り、手戻りが少なくなり、スピードアップにもつながりますよ
実際このPGのスケールで現物でのプロポーションの試行錯誤は僕には無理!という話です。
あと、凄腕モデラーの改修ポイントの発見もあって勉強になります。

機会があったらやってみてー。

*Keitaさん、画像提供ありがとうございます。






影部分の処理の話


書くことが尽きそうでなかなか続いているガンプラのHow toですが、今回は影部分の処理の話です。
チラチラ見える外装の裏側、スカート裏や、肩装甲裏など最近はRGをはじめ、1/144などの小スケールでもディテールがモールドされているキットも多いですが、チラ見えする裏側の全てにディテールが入っているわけではありません。今回は簡単にできて密度感が上がり、シャープに仕上がる装甲裏などの影部分の処理についての話です

影部分の処理ってどんなの?
手法は同じですがキャラクターや、スケールによって影処理の狙いが異なります。
以下3つの例で説明しますね。


これらの緑丸で囲った部分が処理した部分です。トランジェントガンダムは装甲裏がチラ見えどころではない見え方をします。そして劇中の設定を鑑みて、巨大感が出るようなディテールを入れる処理よりも、アニメ風といいますか、設定画稿にも見られるように、影の部分は黒くしてみました。

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以前、HGUC F2ザクの製作の際にも、緑丸のような箇所に同様の処理をしています
未処理の裏面が見えてしまうとプラモデル感がどうしても出てしまいます。トランジェントのようなアニメ調の処理とは違い、HGUC F2ザクのような巨大感を出したい場合でも「影部分は黒」と割り切った方が効果的な部分もあります
腿やふくらはぎの外装の膝裏周辺もわずかですが、装甲の裏側が見えてしまう箇所がありますのでここも処理しました

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MGくらい大きくなると、さらに巨大感を感じさせたいところなので、装甲の裏側の処理もディテールを入れたり、装甲表面と変わらないような仕上げを入れるので、上記トランジェントやザクのような「影部分は黒」という影処理は少なくなっていきますが、影処理が効果的な部分もあります。例えば上記画像のような、センサー部のレンズの内径部分に黒を入れると、光学機器感がアップしますし、頬の内側にも同様の処理をすると、隙間なのか裏側なのか、わけのわからない部分が消えて、「頬に影」のメイク効果か、顔がシャープに見えます。これらの箇所は目が行きやすい箇所なので、上の2例と違って、攻めの影処理と言えます

さて、そのやり方は?
部品のスミ入れ、マーキングが終わったところで、タミヤエナメルのジャーマングレーをエアブラシで影色を置きたい部分に吹いて、はみ出た部分をエナメル溶剤をつけた綿棒で拭き取れば完成です。簡単です
エナメルでもエアブラシで吹けますし、エアブラシを使って吹けば、綺麗に均一に塗れますし、細く吹けばあまりはみ出さずに、のちのふき取りも最小限で済みます。

コツは?
色は黒は使わない
これは以前もお話ししました通り。(スミ入れの話し参照>>
僕はジャーマングレーを使います。これでも影部分に塗装すると黒に見えるのでオススメです。
濃いめの希釈で吹く
エナメル塗料をエアブラシで吹くときは、溶剤での希釈加減をラッカー系のときよりも濃いめにしておくといい感じです。薄くしてしまうと、スジボリなどをたどって思わぬところに流れていってしまうことがあったので、そうしてます。プラの割れも怖いですし。
オーバーコートは少しづつ
そして塗装後はラッカー系のフラットクリアを影処理した部分には、カーモデルのデカール部分のオーバーコートのように軽くから吹き重ねていきます。(エナメルの吹きっぱなしでもいい艶消し加減なのでオーバーコートはお好みで)

以上、簡単に、プラモ感が消え、模型に密度が出て、シャープ感がアップする。影部分の処理の話でした。

One more thing
この手法をパチ組みプラスαの簡単フィニッシュなどに使うと、めちゃくちゃ効果があるよ。気が向いたらどうぞー。

自作のグラペでコンバージを撮ろう


前回はFW GUNDAM CONVERGE(以下コンバージ)の改修の話をしましたが、どうだったでしょうか?
>> 改修編はこちらからジャンプ

ちょっとやってみようかな?と思われた方も、既に手を動かしている方も、いずれ完成する作品は綺麗に撮っておきたいものですよね!(ちょ、ちょっと導入が強引、、)
今回はコンバージ製作の後編、コンバージの撮影というか、小物の撮影が手軽にできて見栄えが向上する背景紙についてのお話です

今回の話はつまりこういうこと
これくらいのスケールだとノートPCの上で簡単に、、となってしまいがちですが、(これはこれで背景が簡単に変えられていいんですよね)
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そのノートPCのキーボードと液晶面にA4紙を引いて画像を撮ってみてはどうでしょうか?で、そのA4紙にグラデをプリントしたものを使えば、、
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こんないい感じの画像が手軽に撮れますよ。
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今回のエントリーは「自分の家のプリンターでグラペを作ってコンバージの画像を撮ろう」です


自作グラペの作り方
グラペのデータは何で作ってもいいのですが、僕はイラレで作りました。
pagesで作った背景
↑こんな感じでMacBookにプリインストールされているPagesなんかでもできそうですよ。

IMG_2266.jpg
それをインクジェットプリンターでもレーザープリンターでもプリントすれば出来上がりです
インクジェットの場合、普通紙だと印刷面が波打ってしまう場合があるので、できれば写真用紙など厚手がいいのではと思います。艶あり、艶消しなど表面の質感は色々試してみると面白いですよ。

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↑これらは10年くらい前にグラペというものが存在するのを知らずに作った自作の背景紙です。作り方は今回のエントリーと全く同じ。厚手の光沢写真専用紙にプリントしました。今見るとボケ幅の試行錯誤があって、しかも市販のグラペとはぜんぜん違うぼかし幅で面白いですね。背景紙周辺の黄色い汚れは背景紙固定用のマスキングテープのあとです。今回のエントリーの画像は全てこれらの背景紙で撮影しました


どれくらいの大きさまで対応するのか?
この背景紙はA4なのでコンバージぐらいだと楽勝なんですが、HGくらいだと縦も横も窮屈で厳しいですね
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そんなときはコンビニでA3にプリントすれば問題無し。やったことないけどきっと大丈夫(←え?)。

PGとかMGは厳しいけど、小さいスケールの模型の撮影だったら、グラペは自分で作れる!、、でしたー。


試してみる?
お試し用にグラペデータのjpgをアップしたので、もし気が向いたらプリントして使ってみてくださいね。今回のエントリー用に作ったので、厳密には↑の画像のデータではないですが、これでも雰囲気はわかるはず。よさそうだったら色やパターンも工夫してみて。
ではではグッドラーック!

撮影背景紙
お試しダウンロード用データ

FW GUNDAM CONVERGEの改修の話


FW GUNDAM CONVERGE公式Web Site>>
これまでにFW GUNDAM CONVERGE(以下コンバージ)を購入した方は多いと思います
PVCとABSで構成されたSDモデルなのですが、その頭身のバランスや造形のアレンジがカッコよくファンも多いシリーズです。
当ブログでも改修し、ペイントした完成品をこれまで数回アップしてきましたので、その製作過程で気がついたことなどを2回構成でお話しします
第1回目の今回は改修と塗装編(ちなみに2回目は撮影編です)
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なぜコンバージ?
実は当ブログでのコンバージのエントリーはウケがよくなく、そんなエントリー誰も望んでないよ(笑)、状態なのですが、プラモと同様、きっちりゲート跡やパーティングラインを処理しよれたPVCの表面を整面し、省略されたディテールを起こしてやれば、スケールが小さいだけにその元々のアレンジもかっこいいため、完成した暁には、そりゃ恐ろしい凝縮感を味わうことができます。模型を作る方々ならわかる、小さい中に詰まった凝縮感をもつ立体物を作り上げたときに頭から発せられるアドレナリンやその他もろもろを比較的短期間で味わうことができるもの、それがFコンバージの改修リペイント完成品なのですよ。
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しばらく完成品を仕上げておらず「その」感覚を味わってない方にこそオススメです。僕もコンバージを仕上げるのは短期にそんな気分を味わいたいときです。ウケがよくなくとも(笑)ウチが何度もコンバージを取り上げるのはそんな理由があるのです。

keitaさんとFuMaさんのご好意でお二人の作例もご紹介します
(2015/9/20追加)
lvXs51hpのコピー
みなさんご存知の先日発表されたコンバージのサザビーとウチのνのショット
けーた日記 >>

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FuMaさんのクロスボーン プロポーションの改修が効いてます!
+モデタイム+ >>
どうでしょうか?やってみますか? では実践編へ突入!↓。

改修のコツは?整面編
さてさて、実際の作業ですが、前述のようにコンバージはPVCとABSの部品で構成されており、かなり細かいところまで分解が可能です。部品の分解は外れにくい部品はドライヤーなどで温めると外れやすくなります
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これはグフカス。もっとバラせると思いますがこれで十分

分解が終わったらプラモと同じでゲート跡やパーティングラインを処理し、整面です。ヤスリはプラモの番手と同じですが、PVCは面がヒケていたり結構ゆがんでいるので、320番が活躍します。
で、PVCは切削すると結構毛羽立つので、クレオスの流し込み接着剤「MrセメントS」でひと撫ですれば溶けて無くなります(乱暴な!)
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ヤスリで消えない歪みやヒケは溶きパテで埋めるのもプラモと同じ。
ここでもコツがあって、ツールウオッシュでといたタミヤパテで食い付きをよくします。乾燥も早くなるので試してみてはいかがでしょうか? こちらに過去の溶きパテのエントリーがありますので参考に >>こちら
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コンバージに部分的に使われているABSが改修には好都合で、たいていアンテナやライフルなど、曲がっていてはシマらない部品に使われていて、アンテナなどはヤスリでの先鋭化が可能です。

改修のコツは?プロポーション編
次にプロポーションですが、この改修では2点だけポイントがあって、首の取り付け角度を変更し、アゴを引けるようにし、脚の開く角度を股関節と足首で調整し、しっかりと立ち姿が決まるようにすればだいたいオッケーです。簡単です
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あとは肩の取り付け角度を変更して胸を反らしたようにするとか、腰の取り付け角度を変更するとかお好みでどうぞ
で、部品の分解ついでに、腰に軸を通して腰を回転できるように改造すると、ポージングの幅が広がります

改修のコツは?ディテールアップ編
SDの改造にHGのキットがディテールアップの部品として使えることは広く知られていますが、このコンバージではハイコンproやガシャポン戦士NEXTがいい感じで使えます
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このフリーダムは背面一式とライフル、サーベル、手をハイコンproから流用

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このGP01は当時未発売だったフルバーニアンに改修するためピンク部分をガシャポン戦士NEXTから流用、青部分は後述のエポパテ製

接着はPVC同士の瞬間接着剤が最強ですが、PVCとプラでも瞬間接着剤が使えます。どちらも念のため金属線で軸を打っておくと安心ですね。
改造は僕はもっぱらエポパテを使っています。エポパテの性質上、食い付きは万全ではないのでパテを盛るときに瞬間接着剤を盛る面に塗るか、整形後にベースから外して瞬間接着剤で再接着すると万全です
強くお勧めしたいのが、バーニア、ノズル類の市販パーツへの置き換えです。
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PVC製のノズル部分の造形は歪んでいたりだれていたり厳しいモノがあるので、それらのモールドを削除して(よく切れるデザインナイフやノミでさくっと削除できます。うまくいかなかったらヤスって、毛羽立ちをMrセメントSでおさえればオッケー)市販の部品に置き換えましょう
スジボリはPVCは柔らかいのでラインチゼルやタガネのような引っ掻く系のツールは使いにくいです。よく切れるデザインナイフを使って溝をV字に入れていくのがいいと思います

改修のコツは?塗装、仕上げ編
塗装もプラモ同様にできます。サフ吹いて、基本カラーをエアブラシで塗って、マスキングを二巡ほどすれば、あとは筆塗りをちまちまと進めます。
スミ入れはモノが小さいので、コントラストは極力抑える方向でいつもやってます
こちらのエントリーを参照してみてください>>スミ入れ色の話

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あとはデカール貼ったり、つや消しクリアーをオーバーコートしたり、センサー部にホログラムシートを貼ったり、いつもの工程。でもモノが小さいので、どの工程も短時間で終わってしまいます。
で、完成したモノのオーラは実際のスケール以上のモノがあると保証します。気が向いたらチャレンジを!

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試してみたかったカラーリングも手軽に挑戦できますよ

次回は撮影編です >> アップしました

色味のコントロールの話

オークションも落ち着いたので、今回のV2ABの製作で試してみたことを少し。
えーっっと、、V2ABのカラーリングは派手ですよね。もっと言っちゃうとヒーロー感を通り越しておもちゃっぽい(嫌いじゃない)。しかも今回のような小スケールだと完成品全体が見渡せてしまうので、そのおもちゃっぽさが加速されてしまいそうな恐れを製作前から感じていました

色味のコントロールが今回の製作の大きなテーマでした

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まず悩むのが、V2ABの追加アーマーの金色をどうするか?です。
1年以上前に発売されていたV2ノーマルは既に完成しており、いつものようにガイアの橙黄色で塗装済み。
追加アーマーに合わせて金色に塗装し直して全ての黄色部分を金色にするか?
もしくはV2からの追加アーマーという設定を強調する意味で、追加アーマーのみ金色に塗装するか?
過去の作例やイラストではどちらでもありの模様。
今回選択したのは後者。追加アーマーのみ金色で塗装するというもの、ただし「金の色調はV2ノーマルのガイア橙黄色と色味を揃える」で。選んだカラーはガイアのスターブライトゴールド。
以前書いたエントリーの「アクセントの手段としての光沢」を覚えているでしょうか(>>こちら
同一の色調で艶をコントロールすれば仕上がりに奥行きが出ておもしろいよ、、という話ですが、今回は同じ文脈で、「同じ色調で、金属質感などの変化を与えると仕上がりに奥行きが出る」という話です。
メタリックを加えると同じ色調で明るいトーンから暗いトーンまで、一つの完成品の中でトーンが何倍かに増幅します。
全てを金に塗装し、統一感を持たせる仕上げよりも、不思議と全体的に深みが増したような仕上がりになります。
いうまでもなくただでさえ多いV2ABの色調のコントロールの面でも効果がありますよね。

もう一つのカラーリングの難所が実はシールドのカラーリングです
ここにV2ABの派手な感じが濃縮されていますので、シールド全体の青部分を白に変更し、1色削除してみました。
ビットのポイントの赤はそのままです。それはポッド先端や、肘などV2ABのカラーリングのルールのようなものを感じたからです。

最後に白部分の情報量追加的な仕上げに使うライトグレーですが、これは最小限度。バックパックのウイングの取り付け部分の奥の面や、手首周辺のみ。この辺りは足し算の引き算で(←?)

ここまで塗装してみて、部品を組んで、立体で見て、まだ派手さが過剰と感じるようでしたらライフルやロングキャノンの青色面積を減らそうと思っていましたが、これは必要ないと判断。実際これらの箇所のカラーリングはV2ABの大きな特徴を作ってる部分なので変えたくなかったというのもあります。

さてさて、今回はカラーをコントロールする話でしたがどうでしょうか。今回は「設定のカラーリングはあまり変えずに、」、をルールとした自己満足の遊びです。
自分なりの縛りとポリシーでカラーリングに取り組むのは頭も使いますし、実に楽しいですよね。その効果が画像でうまく伝わったかどうかちょっと自信がないですが、、(汗)、ではではー。

関連ノウハウ
・アクセントの手段としての光沢 >>
・レッドポイントの作り方と貼り方の話 >>
・スミ入れ色の話 >>
・いつも使っている色は >>

V2AB V2アサルトバスターガンダム完成と改修レビュー


お待たせしましたー。
HGUC V2アサルトバスターガンダムアップです

昨年のHGUCV2ガンダムの完成よりこのかた、、アサルトバスターも発売されることはV2ガンダムのパーツの端々から感じていたのですが、結構待ちましたね、、。
しかし、発売されてからも「すでにV2は完成しているので、追加パーツを完成させれば」、、などと安易に考えていたのですが、これが手を入れ始めるとキリがない例のヤツです。が、しかし、しかし、ここに完成!
お待たせいたしました。改修レビューです。

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ビームサーベルやビームシールドをつけるとこんな感じです

■ディテール 改修前後比較
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まずはV2状態の比較からー。
プロポーションとしては、胴、腿を延長してます
他にもエッジの薄々化、各ダクトの開口とフィンの新造(その数30箇所!!)などなど

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ミノフスキードライブユニット内は、その後に光の翼が発売されそうな取り付けダボを残しつつもディテールを詰めていきました
で、V2ABの発売に至るわけですが、V2AB状態にするのに、肩アーマーの先端の白い部分と腰のフロントアーマー周辺、バックパックの翼以外は全て使うことができ ました。(ほっ。)
ただ、フンドシはちょっと突き出しすぎて使えず、、かっこいいのに、とほほ

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左が未改修のノーマル状態、右が改修後です
上記ノーマルV2でのプロポ改修が効いてませんか??ん? こう見るとノーマルもかっこいいんですよね、、。
追加パーツは腰のアーマー類、膝などノーマルV2にかぶせる方式に改修し、追加武装感を演出!
、、でもつけたり外したりはできません、フィックス仕様です。

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ABの追加武装については追って説明しますが、結構大変でした、、。
腰の金のフロントアーマーは左右に結構大型化してます

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こういうフルアーマータイプの見どころの一つが背面ですね。
足裏も派手な肉抜き穴も埋めて、塗り分けました

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見て欲しいのは腰のサイドアーマー(ヴェスバー)の腰への巻き込み具合の比較。
これも結構効果があって、ぶっきらぼうな隙間が少なくなって全体の密度感が上がります
その他にも、このアングルは密度感が味わえていいです、、。自分で言うのもなんですが、、。

■ディテール バックパック
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バックパックの比較画像です
メガビームキャノンは少し短く感じたので、思い切って2cm延長しました
あと、両ユニットの上面のディテールは完全新造
ミノフスキードライブユニットの青部品と黄部品の段差は無くしてツライチに
ミノフスキードライブユニットの内部もディテールを追加しました(光の翼の取り付けを妨げないように、、。)

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バックパックの左右ユニット上面は角ばっていたので緩やかな曲面に整形。その左右のユニットをつなぐ基部は弱々しかったので2回り太く改修
ミノフスキードライブ下部は追加パーツが一体成型でかなり割り切ったものだったので。
ノーマルV2のそれに追加部品をかぶせる方式に変更

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バックパックユニット下部もディテール追加
スプレービームポッド(赤い部分)の開口部もディテール新造
ポッド中心にはビーム発生部ということで細切りのホログラムシートをセット。

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メガビームキャノンの延長の効果はこんな感じ

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バックパック周辺を右アングルからと、

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左アングルから

■ディテール メガ・ビーム・シールド
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カラースキームの変更が目立ちますが、3つのバリアピットがそれぞれ同じものではないか?ということが感じられるマーキングを考えました
それぞれのバリアピットはテーパーをつけ、先端の断面の厚みを薄く軽快な印象になるように改修

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各部に派手についた肉抜き穴を埋めて(一部はあえて残して)ディテール追加。グリップは他キットからの流用ですが、肘パーツへの接続は中央丸部分に埋め込 まれた磁石によるものです
先端を延長してひとまわり長くなっています。


■ディテール メガ・ビーム・ライフル
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メガビームライフルもメガビームキャノン同様短く感じたので2cm延長しました
というか先端の白い部分はまるっと作り直しです
他にもライフル中ほどが抜けていたので塞いでディテール追加しました

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このライフルも肉抜き具合が激しかったので、埋めていきました
赤いチューブを追加し、ライフル下部のグレー部分もほぼ新造です

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ライフルの延長の効果はこんな感じです。

■ディテール 本体
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肩の先端のグレー部分はこんな感じで新造
先端ダクトの内部は細く切り出したホログラムシートセット

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肩上部、首前後、バックパック基部のディテールはこんな感じ
最も密度感のあるエリアです

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腰サイドのヴェスバーは大改修。最上端のユニットは新造し、
本体への取り付けもV2のサイドアーマーにかぶせる方式に変更し、取り付け位置も上にシフト
地味なところでは太もも裏側のダクトも開口してフィンを追加してます

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腰サイドのヴェスバーの取り付け部分が見えるショット
被せられた側のサイドアーマーの開口されたダクトがチラ見えします

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ヴェスバーの取り付け部分はこんな感じ
ふんどし部分も同じように、金のフロントアーマーはV2のフンドシにかぶさるのでフンドシ上部のダクトがチラ見えします

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これまた地味ですが、膝の金の追加アーマー裏も埋めてフレーム状のディテール追加
ふくらはぎサイドの追加パーツの裏も同様

■コアファイター
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キット付属のコアファイターも改修塗装済み状態で付属します
各部エッジの薄々化、ブレードアンテナの追加や、、

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飛行機らしく、ダクトの開口や、フィンの追加など改修しています

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ディスプレースタンドも塗装済みで付属します



■その他
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木製タイトル付きのディスプレースタンド付属
支柱はアルミ製です

V2AB-DISPLAY-02.png

・拡張エフェクトユニット“光の翼”は青、ピンクが付属しますが、結構重く、光の翼を長期にわたって取り付けてディスプレーするのは、本体の各関節がもたないのでは、、と思いますので、これはおまけ程度に考えてください
・光の翼はピンクのみ取り付け箇所を中心にグラデ塗装
・シールドの赤い肘パーツへの取り付けはマグネットによるものです。マグネットは赤い肘関節内に2箇所内蔵してますので、このブログ画像のように異なる付け方を選択することができます
・この完成品はV2アサルトバスター形態からパーツ変更によるV2ガンダム、V2アサルトガンダム、V2バスターガンダムへの換装はできません
・撮影用のアクリルブロックや画像の透明ディスプレースタンド、比較画像同キットは付属しません
・キットのビームサーベル、ビームシールドは付属します
・手はメガビームライフル握り手(右)、ビームライフル握り手(左)、半握りの左手が付属します
・コアファイターも塗装済み完成状態、ディスプレースタンドセットで付属します

以上!今回も最後まで見ていただき感謝です。

製作途中の葛藤、改修プロセス画像やサフ画像など興味のある方は
こちらから >>



新しいツールを手にいれた 最近のヤスリの話


整面好きとして、金属ヤスリの旅が続いていますが、今回紹介する薄刃鬼斬でちょっと方向が見えてきた感じです
これまでの整面用のヤスリの遍歴は(そんなに色々使ってないのですが)こんな感じ

1.セットの金属棒ヤスリ
丸角甲丸平のセットの鉄ヤスリです(メーカー不詳)こんなもんかなと細部の整面にずーーっと使ってました。

2.ヤスリほう台(Wave)>> amazon
これも模型製作を始めた時からずっと使ってました。しばらく売ってなかったような気がするんですが、ないなあ、、と思ってるうちに同じくWaveから(下に続く)

3.ヤスリスティック SOFT (Wave) >>amazon
最初からペーパーが貼り込まれた便利な製品が登場。発売されてからずっと使っています。320番なんて使い込んでも400番相当とかいっていつまででも使ってられます。切って使うことができるので削る部位に合わせてカスタマイズもできる。名品。

4.ハンディ鉄ヤスリ 二代目鬼斬細目>> スジボリ堂
半年前にTgTで単目の鉄やすりを勧められて購入。平面の削り感と仕上がりがすごい。鉄やすりに開眼。

5.バローベ精密ヤスリ 細め 刀刃>>Gパーツ
大きな平面は二代目鬼斬細目でいいとして細部も鉄で!ということで購入。いい道具の削り感はやはりいいなあと、細部用の鉄やすりはバローベで揃えるか、と考えていたところに、薄刃鬼斬の発売をTwitterで知り、早速購入。

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結論からいくと、かなりいい。
現在作成中のMGユニコーンのビームマグナムなんて、幅4mm 厚さ1mmの薄刃鬼斬のために用意されたデザインなのでは!といってもいいくらいの相性の良さ!

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滑らず、ひっかかりすぎて止まらずの削り感
仕上がりは320番の切削性に600番の仕上がりという印象です(僕の印象です!)
目詰まりもしにくい。
薄いのでグリップガードの裏側などもいい感じに整面することができます。
このカートリッジ付近の段々の造形とかすごく相性がいい。気持ちいい。

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面白いのはこのやすりは少し「しなる」ので、指を当てる位置によって切削感を調整することができるところ

トータルでオススメですよ!上記のバローベの甲丸とこの薄刃鬼斬でしばらくやっていく方向で。

薄刃鬼斬はこちら >> スジボリ堂