最も簡単なディテール工作 穴あけディテールの話


前回は丸穴のモールドの底面に影色を付けて穴に見せる処理のお話でしたが、今回は実際に小径の穴をあけてディテールを追加する工作のお話です
 
タイトルに「最も簡単な・・」とつけたのは、実はスジ彫りや、マイナスモールドなどの彫刻系のディテール追加工作は難易度が高く、苦手な方も多いと思います。正直僕も苦手ですw。
しかし穴あけならば、ピンバイスで簡単に工作することができます。しかもかなり効果的で、簡単に精密感が上がり、きれいに仕上がり、満足感も高いです。

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上記◯のようなディテールですよ


穴の開け方
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ピンバイスを使いますが、ドリル径は1/144くらいの小さいスケールでしたら、0.7mmでOKでしょう。余談ですが実はこの0.7mmはウチではかなり汎用性が高く、虫ピンを使った軸打ちなどでも大活躍です。0.7mm径のドリルが付いたピンバイスが用意できたら、穴の欲しいポイントに穴をあける。それだけです。
0.7mm以外にも常時0.5mm、1.2mm、1.5mmをチャッキングしてスタンバらせています
穴を開ける際に貫通させるか、途中で止めるかは好みですが、撮影時に意外と穴の向こうの光が穴から抜けて見えるときがあるので、開口部がない閉じた部品は貫通で、その他の場所は途中止めがいいでしょう。

 
もうひと手間かけるとすれば

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こんな風に穴の外周にC面がとってある穴を見かけたことはあると思いますが、それはこのような形状のリューターのビットを使います。(ウチではだいたい1.7mm径の球状のビットを使っています。)
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すでにあけた穴にビットをあて、軽く回転するだけで、面取りすることができます。あ、もちろん手作業ですよ。このビットもピンバイスにチャッキングしておくと便利です。単に穴をあけただけでは、その穴の開いている装甲が、厚いものなのか、薄いものなのか判断できませんが、面をつけるとそこそこ厚みを持った装甲ということがわかりますし、頑丈さもかもし出されてくると思います。この加工には見た目のよさともう一つ効果があり、穴の開けただけでは穴の周囲に「めくれ」がでてしまい、軽くペーパーでならす必要がありますが、面をつけるとめくれとともに削られ、きれいに仕上がることも期待できます。
削る程度がわからないうちは、面取りをサフを吹いた後に行うと削り量がわかりやすいです
 

さらにひと手間かけるとすれば
あけた穴に入るような極小の金属部品や球をはめ込むもよし、深めに面をとって0.5mmのプラ棒をさして、表面をツラにすることも効果的ですね。
 

最重要項目「どこに開けるか?」
、、でここまでが前振り、マクラです。実際最も重要なのは「どこにあければいいのか?」なのです。しかしこれは趣味なので「どこでもお好みに」が正解なのですが、参考までにウチではどのようにしているのかご紹介します。
実は15年くらい、どのようなMSを作っても穴を開ける場所は基本同じで、いつも迷わず以下の画像の○の箇所に開けています。
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これは元を明かせばセンチネル系のMSのディテールから来ています。センチネルの別冊を通しで見て、かっこいいと思った穴位置を覚えて、アレンジして今に至っているわけです。つまりかっこよくなるお墨付きのあるものなので、誰が穴を開けてもいい感じになります。で、これだけ毎回毎回穴をあけ続けて、なんとなくわかったその他の穴あけのポイントを挙げますと、、
 
・正面ではなく側面に穴をあける
・全身まんべんなく開けず、粗密を付ける 
・穴の数はひかえめに
・ボルトやナットではないので、四隅に開けない。一気にミリタリー調になってしまいます
・パーツの端や、どこかのディテールに寄り添った位置にあける
・○形状の周辺と相性がいい
・鋭角ではなく鈍角ディテールやグラフィックの周辺と相性がいい
 
、、といったところでしょうか?
え?何を言っとるかわからない??
じゃ、ひとつ例を挙げますと、、
 
○形状の周辺に
上記「○形状の周辺と相性がいい」というのは我ながら大発見でして、
以下のようにいろんなバリエーションが考えられます。(え?皆そう思ってる?)
 
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○モールドの真ん中に穴をあければパイプが埋まっている状態にできる(円心に気を付けて)

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大きめの○モールドの端に穴をあければ○モールドが回転しそうに見える

その他にも、、
○モールドや穴をあけたすぐそばにより小さい径の穴をあければ、ディテールの神がちょっと宿る(ホント)
外から○モールドが見えなくても関節などの軸が通っているであろう表面のそばはポイント
、、などなど
 
パチ組のキットでも上記のようなポイントに穴をあけるだけで、ディテール工作ができ、キットに自分なりの爪痕を残すことができる穴あけディテール。ホントおススメですよ。
 
関連エントリー
虫ピンの話 >> ピンバイスの径は0.7mm
ディバイダー、スプリングコンパス >> ディテールの位置決め
 

影部分処理の話 その2 穴の表現


以前、装甲の裏などにエナメルのジャーマングレーを塗ると簡単に密度やシャープさがアップするというHow toを書きましたが、(おかげさまで、当ブログのHow toではトップの閲覧数です>>ココ)
今回はその続編「穴の表現」のHow toです。

どこに影色?
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今回は上記画像の緑の○部分のようにノズルやダクトの底面に影色を塗って穴が開いているように見え、密度やシャープさを上げてみようというお話。
小スケールの小さいノズルのさらにその底面に実際穴をあけるか、ディテールを入れるか、底面を影色で塗るかはお好みでしょうが、簡単な割に相当な効果があるので、もしちょっとでも引っかかるものがあったらやってみて。


前回のエナメル塗料の手法ではだめ?
ダメではないですが、難しいです。理由は↓のとおり。
(赤ラインは立体を示す補助線です)
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重要なのはノズルなどの底面「だけ」に色がのっていること。そうでないと、シャープな印象にはならず、穴にも見えません
ではどうするか?

その1油性サインペンを使う
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ほんと、えーー?という感じですが、使えます
油性サインペンの極細でノズル底面をくりくりって塗って、他の部分にフラットコートするときに一緒にコートすれば、多少のムラも気になりません。上のギラズールの緑丸部分のほとんどのノズル底面はサインペンです。
ただモールドが浅かったり、サインペンではうまく塗れなさそうな箇所がモモの横の2つ並んだ小さいモールドでした、そこはどうしたかというと、、(下に続く)

その2丸いシールを貼る
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穴の深さが少しでもあれば側面をガイドにサインペンを這わせればきれいに塗れますが、浅いモールドだと厳しいものがあります、丸く影色を置きたい場合は、黒い丸いシールを使います。
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この方法にちょうどいいのがハイキューパーツのセンサー用偏光シールで1mmから各径に丸くカッティングされたシールがありますが、それには反射や発色を上げるために黒いシールも付属しており、丸でカッティングされていますので、それを使います。黒のツヤありシールですがこれもフラットコートすれば違和感はなくなります
センサー用偏光シール >> ハイキューパーツ


その3極薄シールを貼る
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四角のノズルなど、丸以外の形状の凹部底面に影色を付ける場合は、上記サインペンでもいいのですが、比較的広い面が多いのでサインペンだとムラが気になるかもしれません、ウチではそんな部分にはハセガワの曲面追従シートのつや消し黒フィニッシュを狙いの形にカットして貼りこみます。これだと簡単に角もシャープにできますので、全体が締まりますよ。

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ノズルの底面以外にも、例えばスカート側面の四角い凹モールドの底面に四角くカットしたシートを貼ったりします
キットにその部分に貼るシールが付属してれば、それを型紙にカットすれば簡単ですね。そのひと手間をかけてもキットのシートを使うより質感は向上しますよ。
ハセガワの曲面追従シート >> Yodobashi

課題もあります
実はシールは黒ではやはりコントラストがきつすぎるため、ジャーマングレーをオーバーペイントして使うこともありますが、ジャーマングレーのサインペンは存在しないため、そこが課題ですね。その部分だけフラットコートの白カブリをあえて狙ったりもしましたが、いまいちなんです。
ハセガワの曲面追従シートのジャーマングレーもほしい!
*なぜ黒ではなくジャーマングレーがいいのかは前回の影色のエントリー参照のこと>>

今回のエントリーでもサインペンはすぐに試せると思うので、興味があれば!

関連エントリー
影部分処理の話その1>>
レッドポイントの作り方と貼り方の話(ハセガワの曲面追従シート)>>



 

ビルド次元Gガンダム サフ吹いた


ビルド次元Gガンダム、今週末はサフ吹いて荒いところを修正しました。
肩の付き位置が若干下に感じたので、上げたり、、
結婚20周年記念の週末は模型もそこそこ。
来週末はちょっとディテを入れます。

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DSC_0019のコピー
ディナイアルも同時進行中。師弟対決です。

SDやってる、やってる?

いよいよ今週末は千葉しぼり第二回展示会「全日本ディフォルメ選手権」ですね。出品されるモデラーさんは今頃制作の佳境でしょうか?
僕は行くことができないのですが、このエントリーで応援させていただきます!

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全日本ディフォルメ選手権リンク>>

で、蛇足ではありますが、mat modeling serviceの初のSD完成品の当時のHPデータより画像とテキストを引っ張ってきたのでご紹介。これでイベントがちょっとでも盛り上がるとはとても思えないのですが、、w。
11年前の画像&テキストなので時代を感じますが、よろしければ!

以下、Back to 2004!




2004.08.29
SDフリーダムです。なぜSDなのか? SDにはそのキャラのカッコよさの要素がぎゅっと詰まったものなんだなあと、子供のSDシャイニングを見るにつけ思っていました。いつか作りたいなあと思っていましたが、今回透明部品のアイデアがあったのでこの機会にチャレンジ。
多くの部分をHG1/144から流用しています。あとはSDでより甘くなったエッジ、整面に力を入れました。そして何といっても今回の目玉は透明羽。透明プラ板からの切り出し部品です。ボークスの蛍光ホワイトパウダーのクリア仕上げで、画像のように照明具合でぼーっと光った感じになります。1年前のフリーダムのグラデ処理から進化してるでしょうか? ではどうぞ!

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背面のビーム砲側面と頭部センサー2ケ所にホログラムシート使用。腕ヒジ関節内側に「曲ったら引っ込む系」装甲追加。ビームライフルスコープレンズは市販透明レンズ状パーツ裏にホログラムシートを貼付け表現。その外側のラインも極薄プラ板切り出し部品。
ビームサーベルは手と一体のモノをHG1/144から流用。ブレードはたぶんHGUCガンダムのもの
頭部バルカン、胸部バルカン(?)腰のビームサーベル先端は金属パイプでシャープに、腰のビーム砲先端も違うタイプの金属パイプを使用して密度感アップ。サーベル先端付近にはアルミテープでキラッとアクセント。

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足の裏も塗り分け。各ノズルの内側底面も波板プラ板の切り出しパーツなどで仕上げ分け処理

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HG1/144フリーダムから流用したのは、背面一式、フンドシ、腰のビームサーベル、足首アーマー、足首、肩から外側に出たノズル、ビームライフル、シールド、ビームサーベル握り手、です。首の取り付け位置を変えて引き出し式にしたことで随分印象が変わりました。右ノーマルはこれ以上アゴが引けません。エッジもすごくあまいです。
手はHDMを使用。手首に軸かくし部品を新造。腰ビーム砲先端2パーツ構成、後端2パーツ構成でシャープに、アンテナもシャープに、ついでに全身シャープに。

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SDの悩みどころは大胆な肉抜き穴処理。このキットにも足内側、腰ビーム砲内側、足裏、ここには写ってませんが頭部アンテナ後ろに穴があります。それらを埋めると同時に(足首はHGから流用)腰のリアアーマーもスカスカだったので埋めてディティール追加しました。

こんな感じでめちゃくちゃ楽しめました。これを見てもし興味をもたれた方はぜひ!おもしろいですよ~。では!

 

以下製作記です。


2004.08.29
完成しました。SDは初めてだったのですが実に楽しめました。SDにはキャラクターのかっこいい部分をぎゅっと凝縮したような独特なカッコ良さがありますね。子供に買ってあげたSDのシャイニングガンダムがまたよくできていて、いつかは大真面目で作ってみたいと思っていました。満足満足。
さてさて御覧のようにいろいろな部分をHG1/144フリーダムから移植したものになっていますが、これが実に良く似合います。もしこれから作ろうと言う方がいらっしゃいましたら、SD、HG両方購入されることをオススメします。(ちょっと加工は必要ですよ)
今回の目玉は透明羽ですが、以前作ったフリーダム(グラデ羽)のバージョンアップ版、そしてWのクリア羽のテストも兼ねています。扱いがなかなか難しく、苦労しましたが、なかなか見かけない表現になっていいもんだなあ、、などと思っています。塗装はボークスの蛍光ホワイトパウダーを使用しましたが、これもなかなかイイ感じでシボ感が出せます。(ただクリア1瓶に耳かき1杯という配合比はどうかと、、)そこのみツヤありクリアでピカピカに。最近透明部品+部分ツヤあり仕上げにハマっています(Wでもやってますね)
こんな感じでできましたSDフリーダム、いかがでしょうか?

2004.08.22
ほぼ完成→試し撮りです。アップしてみてはじめてわかることも色々あるので、このあと修正します。
今回塗り分け(マスキング)に思った以上に時間がかかりました。今週末はこれで時間切れです。詳しい説明は本アップ時に、、

sd-free-1.jpg

2004.08.12
以前フリーダムを作った時に羽をグラデにしていたことを覚えている方は少ないと思いますが(>>思い出す)、その時も実は↑のように一部透明にして発光した感じが出せたらなあと思っていたのですが、どうやっていいかちょっとアイデアがなくグラデで処理しました。しかしあれから1年やっと実現出来そうです。これはこれから塗装するwのクリア羽のテストも兼ねています。どうしあげるかな?(楽)
あ、今回はSDと1/144のニコイチです。肩ノズル、フンドシ、足首、足首アーマー、ランドセル、羽、ライフル、シールドを1/144からもってきています。

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透明プラ板から切り出した羽。キズがつかないように気をつかいますが、
なかなか綺麗です。




イベントの成功を祈っております。

撮影環境 レフ板を使って目を光らせよう


目は口ほどにモノを言うとはよく言ったもので、ガンプラのツインアイが光っていないと、いまいち生気が感じられません。今回はツインアイを光らせる方法です。とは言っても電飾で光らせるわけではなく、撮影時の光の反射によって光ったように見える(撮影する)方法です。
この方法ですが、ツインアイは光を反射する手法で表現されていることが前提です。
mat modeling serviceではツインアイの表現は大抵キット付属のホイルシールや市販のホログラムシートをツインアイの形状に切り出して貼り込む方法をとっています。この方法ですと周囲の光を拾いやすく、完成品を手に持つと、角度によってキラキラと綺麗に光ります
ただ、光る角度に制限があるので、ただ撮影すると↓のように全く反射せずにツインアイが真っ暗になってしまうこともよくあります。

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これも起動前の表現としてはいい感じなのですが、やっぱり↓のように反射を利用してツインアイが光ってくると、、

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ビコーン、どうでしょうか?

DSC_0060のコピー
反射していない状態と、反射してツインアイが光った状態と並べて比較しましょう。やっぱり光ると模型の画像が盛り上がりますね。

では具体的にはどうするか?
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mat modelingserviceではこのようなレフ板を使っています。
これはスーパーでもらった保冷バックのキラキラした部分を切り抜いたものです。柔らかいので必要な形に変形させやすく、軽いので、模型に接触してもダメージを与えません。

レフ板の使い方
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このレフ板をカメラのファインダーを覗きながら、ツインアイが光る角度にレフ板をセットして撮影します。
手で持ったり、軽いのでこのようにディスプレースタンドで固定することもできます。
どの角度で光るかは、数回やってみるとすぐにコツをつかむことができます。
これまで LEDライトとかをスポットとして当てたり試行錯誤してきましたが、今はこの方法に落ち着いています
このレフ板は複数枚持っていて、各部のセンサーなども同時で光らせる時は、あちこちから光を当てたりもします。

アルミホイルとかでも簡単に試せるので、気が向いたらやってみて。

じゃ、サフ画像の目はどうやって?
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結構問い合わせが多いので、いい機会なのでご回答。
ウチの製作途中画像のツインアイももれなく白く光ってるように見えますが、これは反射ではなく画像処理です。
製作途中といえどもやはり、上記の理由と同じく光っているほうが模型としてもりあがりますね。2011年のデルタガンダムからの表現ですが、他の方はほとんどやっていないので、これまでmat modeling serviceの差別化表現として機能してきました。
また、目を描きながら、どのような形状がいいのか検討できます。以前紹介した、プロポーションを画像を処理して検討すると同じですね。完成まではあの手この手で検討していきます。画像のGセルフなどの目は独特なので、今見るとサフ画像ごとに形状が異なってますね。

ではでは〜。

ビルド次元Gガンダム


シャレで始めたディナイアルガンダムをベースとしたGガンダムですが、なかなかいい感じなので、「ビルド次元Gガンダム」として進めることにしました。
次元覇王流の師匠が駆るガンダムということで。
新ガンダムが始まったというのに、、。

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膝はMGインパルスガンダムを流用、などなど、だいぶGガンの記号を盛り込んでおります

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腰に差したる長剣は、仮で息子の戦国アストレイからちょっと拝借。なかなかいい感じ。

DSC_0005_201510111735127bb.jpg胸部分は現在詰めてるところ。ここはGガンの肝部分ですもんね。

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HGのGガンからの比較。
左からHGのGガン→先週の仮組み→今週のカタチ
肩位置はもうちょい上げるべきかな、、

、、ってな感じで。

ちなみにディナイアルはもう一個キットを買ってきて整面終了。
このまま工作を進めるもよし、塗装をするもよしの余裕綽々状態w

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撮影環境 カメラ周辺の機材や小道具の話


今日はmat modeling serviceのガンプラ撮影環境の話、カメラ周辺の機材や撮影小道具の話です
カメラや撮影ブースについては過去のエントリーを参照ください

[撮影] 新・撮影環境についてー
[撮影] 撮影環境についてー

カメラとレンズと三脚
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カメラはNikonD40、これは数年前のNikonのエントリー機種で既にディスコン
 *2021,0912 追記 現在のカメラはNikon D5500です
レンズはSIGMA MACRO 50mm F2.8 EX DG >>
このカメラとレンズの組み合わせではAFが機能しないのでマニュアルで撮影
リモコン(有線)レリーズを使ってシャッターを切ってます

で、肝心なのが三脚。僕のカメラの先生のARUEさんも言ってはりますが>>、三脚はとても重要。
半年前まで5000円くらいのものを使ってましたが、脚延長ができなくなり、この際いいものを使おうということで、これにしました。
Manfrotto コンパクト三脚 Befree アルミ 4段三脚ボール雲台キット MKBFRA4-BH



各部の可動部分の精度、堅牢さ、動きのスムーズさがこれまで使っていたものとは雲泥の差。結果、様々なアングルに難なくセットすることができ、ガタつきもなく、撮影の快適さが非常にアップしました。何よりかっこいい、それだけで撮影が楽しくなる。もっと早く使えばよかった。

撮影に役立つ小道具1
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撮影時の小道具ですが、ホコリ取りブラシ、ピンセット、綿棒は撮影ブース横に常備
ホコリ取りブラシはその名の通り被写体にはからずもついてしまったホコリ取り
ピンセットもホコリ取り用ですが、ちょっとブラシでは取れないスミ入れの際についた綿棒の繊維などもこれでつまんでとります
綿棒はエナメルの溶剤を先端につけておいたものを1本、被写体についた汚れをとります。
これだけやっても撮影後、モニター越しにホコリや汚れを発見するとがっくりして肩が抜けそうになります、、。

上記のホコリ取りブラシはどこのメーカーのものか忘れましたが、以前Twitterでこの話題になった時に強く勧められたのが、タミヤのモデルクリーニングブラシ。リンクを貼っておきます

*2019年購入。超おすすめです。撮影時につくホコリが激減しました。
モデルクリーニングブラシ-静電気防止タイプ


撮影に役立つ小道具2
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撮影で必ず必要なのが、この2つ。アクリルブロックとディスプレースタンドです。

アクリルブロックは昔のモデグラで使われているのを見て15年くらい前にハンズで購入したものを未だに使用しています(いい加減痛んできたので買い直さないと、、)。20x20x40mmの透明アクリルのブロックで、撮影に重宝します

ディスプレースタンドはハセガワのフレキシブルスタンドを使っています。実はこのスタンド、先端が3mmの丸棒にはなっておらず、写真のようにするには加工しないといけません。しかしこれを使っている理由は、最もシンプルで綺麗だから。何より透明感がアクリルブロックと同じレベルなので統一感があります。
フレキシブルスタンド>> yodobashi
*2021年現在廃盤

今白の背景紙を使っているのは上記写真のようにこれら透明の撮影小道具の存在感がいい感じに消せ、被写体を目立たせることができるところにあります。(実際ちょっとこれらの小道具を撮影するのは難しかった、、)

アクリルブロックの使用例
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例えば武器の単品での撮影時に被写体の下に置いたり
(うまく被写体がアクリルブロックに乗らない場合は、見えないところに小さくちぎった練り消しゴムを挟んで固定します)

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被写体の下(トールギスの腹あたり)において、いい角度を作ったり、

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ロングライフルの先端や、ウイングの先端を支えたりします
特にロングライフルの先端を地面につけて撮ってしまうと、後でトリミングして先端が映ってなくても、なんとなくわかってしまい、しゃんとしない印象があります。
アクリルブロックを選ぶときの注意ですが、エッジに丸みのついていないものを選ぶのがポイント。さらに切断面が磨いていればベスト。上の画像のものは切断面に切断跡がついているのですが、新調するときは磨いてもらったものにしようと思っています。

フレキシブルスタンドの使用例
MG_Tallgeese_Action-2-07_20151010075328916.jpg
華奢に見えるジョイント部ですが、MGくらいなら充分撮影できます
白背景だといい感じに存在感が消えてくれます

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1/144のMSだとこんな感じ。黒バックだとちょっとスタンドの透明感が美しすぎて、肝心の被写体より目立ってしまうかも。

補助的なディスプレースタンド
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ちょっとデザインがメカニカルすぎで透明感も前者に比べるといまひとつなので補助的に使っています
バンダイが出してるだけあって、ガンプラへの接続は問題ないのですが、面白いのは先端が3mm棒だけでなく、上の画像のようなマジックハンドのようなものが用意されています
なのでこれは撮影の猫の手的な使い方で、被写体を影で支えたりするのに使っています。



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これはMGリゼルのライフルですが、武器もこのようにつまんで固定できます。

撮影が楽しくなる小道具
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これはウチの画像にしばしば登場するエネルギーチャージパイプ的な小道具。自遊自在という素材を使って自作しているので、フレキシブルに曲げることができます
自遊自在は過去のエントリーパイピングの話参照>>

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これもちょくちょく登場するメカニカルスタッフのフィギュア。ビルダーズパーツの1/100フィギュアを塗装しました。やはりフィギュアと組み合わせると模型が盛り上がりますね。



ではでは〜。


ガンプラのオススメHow to インデックス

好評いただいているガンプラのオススメHow toですが、予想外にエントリーが増えてしまったので、自分も使いにくくなってきました。ここら辺でインデックス的なものを作っておこう。

今回のエントリーの前半は、皆さんにどんなHow toに興味を持ってもらえたのか調べたので、そのTop10を10位から紹介、後半はざっくりとテーマ別に全てのエントリーのリンクをリスト化しました

ではTop10の10位からどうぞー

10位 レッドポイントの作り方と貼り方の話 >>
HGUCV2-2_2015081313105648f_20151004073150507.jpg

9位 PCでプロポーション検討の話 >>
Sfreedam-study_2015100407315697d.png

8位 新・撮影環境についてー >>
20140412193028270_2015100407321379b.jpg

7位 精度なディテールが簡単に >>
DSC_0005_20150815172633147_20151004073216488.jpg

6位 プラ板ディテールのひと手間 段オチフレーム >>
MG_Wp0_07_20150803201321231_201510040731532e3.png

5位 FW GUNDAM CONVERGEの改修の話 >>
DSC_0001_20121011073810_201509191111576ea_201510040732151d6.jpg

4位 自作のグラペでコンバージを撮ろう >>
DSC_0088_20150920074300d13_20151004073219a43.jpg

3位 ブルーグラデ塗装のちょっとしたコツ
MG_Wp0_01_20151004073152698.jpg

2位 スミ入れ色の話 >>
DSC_0012_edited-1_20151004073218365.png

1位 影部分の処理の話 >>
MG-n_verKa_7_20150923070303bd6_20151004073154d75.jpg

サラーっと1位まで一気にあげましたが、実は1位が結構意外。コンバージ改修も意外。
編集が大変なわりに大して盛り上がらないのは予想通りw
じゃ、以下インデックスです。

ガンプラのオススメHow to インデックス
[塗装] スミ入れ色の話
[塗装] ブルーグラデ塗装のちょっとしたコツ
[塗装] 色味のコントロールの話
[塗装] いつも使っている色は
[素材] 溶きパテの話
[素材] 夏休みっぽく今回は虫ピンのお話です
[素材] パイピングについての話
[仕上げ] 影部分の処理の話
[仕上げ] プラ板ディテールのひと手間 段オチフレーム
[仕上げ] アクセントの手段としての光沢
[仕上げ] デカールの段差処理のひと手間
[仕上げ] 伏線の回収 デカールの段差
[仕上げ] レッドポイントの作り方と貼り方の話
[撮影] 自作のグラペでコンバージを撮ろう
[撮影] 新・撮影環境についてー
[撮影] ポージングと画像についてちょっとしたこと
[撮影] PGストフリをどう撮るか?
[撮影] 撮影環境についてー
[構想] PCでプロポーション検討の話
[工具] 精度なディテールが簡単に スプリングコンパス ディバイダー
[工具] マスク使ってる?
[工具] タガネの切れ味を復活
[工具] 新しいツールを手にいれた 最近のヤスリの話
[工具] 研げるのはタガネだけじゃない
[工具] ドレン&ダストキャッチャーII 使ってみた
[工具] 塗装の水対策
[工具] エアブラシから水がー!
[工具] 工具購入
[工具] 新兵器到着 塗装環境
[工具] 製作環境ーよく使う道具は
[工具] 製作環境ー小物入れ
[改修] FW GUNDAM CONVERGEの改修の話
[その他] iPadでモデグラ150冊 iPadのモデラー的活用
[その他] 完成癖の話
[その他] 作業スペース
[その他] モデグラを150冊自炊した
[その他] 椅子が来た

これがミキシング、、。

Nagomoに行こうとガソリンを入れに行った時にカード類の紛失に気がつき、楽しいはずの名古屋行きをキャンセルして事後処理ですよ、、とほほ、、(もう、この日しかチャンスがなかったんだよう!)。で、もうどうしようもない気持ちのまま過ごすのもなんなので、模型屋に寄り道。しばし思案し、HGのGガンダムを買って帰宅。整面の終わったディナイアルと並べてみて、もしうまくいきそうだったら、、と半ばヤケでやってみた。

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たまに押し寄せる「整面したい病」にこの箱で構成されたようなディナイアルはうってつけなので、思う存分整面を楽しみました。スジボリ堂さんの鬼斬各種を用いて、自分比でもこれまでにないカリカリ感。
すでに調子に乗ってディテールも入れ始めてたりします
そもそも、このキットのプロポーションが信じられないくらいにかっこいい。
そこで、カードのトラブルがあり、もやもやした気分をGガンダムに吹き飛ばしてもらいたい!
そーれ!(真波山岳風に)

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もやもやした気分を見事に吹き飛ばしてくれました
ディナイアルガンダム、ありがとう。

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Twitterで教わったのですが、こういう作り方をミキシングというらしいです。
気分も晴れたし、このまま進めるかどうかは置いといて、とりあえず目立つ肉抜き穴にパテでも詰めるか。(←やる気満々)