こじ開けはパチ組み必需品です 


ここ数年来ガンプラは仮組みにマスキングテープを必要としません。
(何のこと?と思う方はなるべく古い旧キットを組んでみてください。すぐにはがせるテープなしでは組めないですよ)

それは言うまでもなくスナップフィットという構造によるものなのです。
こうパチパチと組んでいけば、ひとつの完成状態に至ります。(いわゆるパチ組というやつですね。)バンダイはエンターテイメントをこの段階でひとつ用意しているわけです。
しかしその先の改修や塗装といったエンターテイメントに進むためには何度も組んでばらさないといけません。

結構固くてダボを折ったり、関節軸を折ったり、すき間に突っ込んだアートナイフの歯を折ったりしてませんか?
 僕はかつてさんざんやらかしました。
そして15年前から「こじあけ」という腕時計の裏ぶたを開ける工具を使っています。

こじ開けはこんな工具

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こじ開けの先端に薄い刃がついていて(でも厚みのテーパがグリップ方向についているので丈夫)パーツのどんなすき間にも差し込めます。そして軽くひねると部品同士を離すことができます。
これは裏技でもなんでもなく極小の隙間を広げる専門工具ですが、楽にできて破損も減るのでオススメです。
今は模型用の工具としてパーツセパレーターやパーツオープナーという名前でも流通していますね。
今僕は東京の新居ではパチ組みメインですが、やはりこの工具は必要です。
何せ組み間違いが多いので、重宝しています、、。

  

ミキシング始めるなら◯◯メカがオススメ

今回はミキシング編第3弾、始めるなら◯◯メカがオススメというお話です

その1>>楽しいミキシングを強く勧めるよ

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ディナイアルガンダムにHG-Gガンダムをかぶせたミキシング

その2>>ミキシングで旧キットをアップデート

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様々なキットを使ってアップデートした旧キットエルメス


で、今回は3回目ですが
実際キットを購入して、手を動かして検討してみるプロセスの中で、今回はいくつか気づきや発見がありましたのでそのお話を。

今回のベースはHGバルバトスです
このキットをベースに2つのキットをかぶせていこうと思います
なぜバルバトスにしたかと言いますと、今時の等身、プロポーションだということと、みなさまご存知の通りこのキットはフレームが全身にわたって存在するためパーツの換装がやりやすそうだからです
それより、ARUEさんから頂いたキット、このような感じで使っていいのか、、?

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じゃ、ミキシング検討1つ目
ガンダムローズ(!!)です。

先日相模原のTamTamに初訪問した時に積んでありました。
そこでバルバトスと組み合わせたら、ひょっとしてひょっとするぞ、、と売り場で一人興奮。その場でシミュレーションすることしばし、、腕や顔はGガン、脚はGP01、、などと妄想は膨らみますが、その日はローズのみ購入。(危ない危ない、、)
CmaBLbZUcAATwjk_20160718083505599.jpg組んでみると、いやいやなかなか、かっこいいんですよ、本当に!実物は!。正直、変なデザインのガンダムですが、ミキシングの力でぐいっと、、

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古く、低価格なキットのため一体成型の部品が多く、頭とマント状のアーマーしか軽作業でつけることはできませんでしたが、どうでしょう、、ほら、なんとなくガンダムローズに見えませんか?等身も上がって、さらにあそことあそこをこうすれば、、、うん、いけそう。と感じてもらえれば成功。
そうなんです、今回はたまたまですが、頭とマントのようなキットの特徴的な部分を数カ所抑えれば、なんとなくそれっぽく見えてしまうんです。バルバトスとガンダムローズなんて一見混じり合わなく見えるキャラクタ−でもそう感じるからミキシングって面白い。


続いてミキシング検討2つ目
フォビドゥンガンダムです。


最近再販されたのか手に入りやすくなりましたね
ガンダムSEEDが最も熱かった時期のキットです

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パッケージから画像を拝借しましたが、このようにこのキットも非常にいい感じです。
ではバルバトスにかぶせてみましょう。

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ガンダムローズに比べ部品分割が細かいので、ちょっとの加工でこれくらいのパーツは被せることができます、、がどうでしょう?こっちもなかなか、、というかかなり格好いいのではないでしょうか?

CmavUFPVMAERKeO_2016071808351069a.jpgこのフォビドゥンを組みながら、この格好よさはなんなのだろうと考えたのですが、バルバトスとフォビドゥンともに悪魔的な印象のMSなので、相性がすごくいいんですね。特にバルバトスのデザインの特徴でもある脇腹のシリンダーむき出しの部分なんて、フォビドゥンでもこのまま採用!って感じです。デザインが多少異なっていても、元のデザインのテーマ(この場合悪魔的など)が合ってると多少のデザインの違いは問題ない、むしろアレンジの幅が広がると捉えることができる、、ということがわかりました

あ、ちなみにTwitterでアップした時の感じですと、ガンダムローズよりフォビドゥンの方が評価してもらえたようです
で、ここまでやってみて、さらに大きな発見が!


大河原メカはミキシング向き!

今回の2つのMSは(遡るとG-ガンダムも!)デザイナーが大河原邦男氏だったことに今、気がつきました(遅)。
大河原氏のデザインの大きな特徴は「キャラクターをはっきりデザインで表現する」ということだと感じていますが、MSのデザインの特徴が強く明確だから今回のような荒技ができたのではないかと思います。


今回の発見ですが、、
・特徴がはっきりしているので、少ないパーツの換装でイメージできる
・キャラクターのテーマがデザインに出ているので、同じイメージのMSならよりミキシングしやすい

、、という感じですね。ミキシングをやってみようという方がいらっしゃったら、大河原メカからスタートするといいかもよ、、というお話でした。

  

いい道具はやはりいいのだ ヤスリの話


模型を再開して本格的に作るようになって早18年、何とかしたいなと思い続けていた工具の筆頭が5本組ヤスリ。
模型再開当時とりあえずというつもりで購入したミネシマのクラフト5本組ヤスリ(800円程度)ですが、スーパーの模型コーナーで「とりあえずこれくらいの工具があれば模型が作れますよ」というラインナップに良くある細身の鉄ヤスリの各種断面が揃ったセットです。(みなさま持ってるのではないでしょうか?)
しかしこれがなかなか使えるというか、制作しているとないと困る局面もあり、使い勝手も良く、壊れず、特に問題なかったため18年ずっと使い続けてきました。その間、バローベに憧れ、1本購入したこともありますが、セットとして更新しようとしてこなかったのは、コストパフォーマンスでミネシマ越えを果たせると感じなかったため。

しかしここに来て真打登場

スジボリ堂 微美(びび)鬼斬 >> リンク

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なぜ導入に至ったかというと、すでに導入済みの同じくスジボリ堂の薄刃鬼斬の使用感があります。

薄刃鬼斬のレビューはこちら>>新しいツールを手に入れた 最近のヤスリの話 

切削感の素晴らしさは薄刃鬼斬で体験済みなので、18年経ってのミネシマのクラフト5本組ヤスリからのリニューアルに至りました。

実際使ってみる
実際に導入したのは丸、三角、四角、平の4種。ラインナップは甲丸を含めた5種なんですが、甲丸はバローベがあるので様子見。
予想通り薄刃鬼斬同様の凄まじい切削感。これまで使っていた鉄ヤスリのように、プラの表面に引っかからずに滑ってしまう感覚はありません。
薄刃鬼斬同様MGユニコーンのビームマグナムの接合面及びパーティングラインの処理をしましたが、薄刃鬼斬では難しかったような入り組んだ角やC面の処理が楽々できてしまいます。この辺りはサイズが小さくなっていることと、各種断面のヤスリを使い分けることができる微美鬼斬の強みだと感じました。

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厚みも若干薄刃鬼斬より厚いようで、薄刃鬼斬のしなりを感じることはありませんでした。この辺りの特性は薄刃鬼斬とちがい、細かい作業に向いていると言えます

また、このようにヤスリの目をこの方向で動かすと狭い面の整面も綺麗に行うことができます。

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いい道具はやはりいいのだ
18年も模型をやってると、やり始めた当時に購入した工具のほとんどはさすがにリニューアルされて、より使い勝手の良いものになっています。今回はその数少ない当時の工具である5本組ヤスリのリニューアルができたわけですが、いい道具はやはりいい、という当たり前の印象を強く持ちました。
もし、これから模型を始めようという方がいらっしゃったら、遠回りをせず、最初からいい道具を揃えるのもいいでしょう。その方がストレスなく、使って楽しく、上達も早くなると思うからです。その際に問題なのは「数多くある工具の中で何を導入すればいいのか」ということですね。
それは今後、このガンプラのオススメHow toのエントリーで紹介していきたいと思います。
今回紹介した微美鬼斬はその候補になりますね。
前述の通りまだ甲丸はバローベがあるので、導入しませんでしたが、今後使用感を合わせるため甲丸も導入したいなと。

お手入れは
そうそう、Twitterで教えてもらったのですが、ヤスリの目詰まりは家庭用のスポンジでなぜると綺麗に取れますよ。おすすめ。(今回紹介したヤスリは単目のせいかあまり目詰まりしませんが。)

スジボリ堂 微美(びび)鬼斬 >> リンク