2017/06/20
*このエントリーは6/19にアップしたものに大幅加筆したものです。
どぞー
グレートメカニックGの最新号、ザブングルのかっこいい表紙に惹かれて購入しましたが、これが大当たり。ザブングルのインタビューテキストもかつてのモデグラの開発秘話的インタビューを補完するようで面白いのですが(何と言っても富野監督のインタビューが!)、鉄血のオルフェンズのメカデザイナー座談会も嬉しかった。トータルでの感想としては80年代リアルロボットアニメ万歳ですね。
■80年代リアルロボットアニメへの想いは今もそれはそうと今も80年代リアルロボットアニメへの想いを募らせている、燻らせている、拗らせている。
子供の時に夢中になっていたものが今も好きで、同じ気持ちの仲間がいる。
これってすごく幸せなことなのでは?
15年ほど前、mat modeling service で書いていた「プラモ夜話」というコーナーがありました。子供の時に作ったプラモのレビューを思い出しながら、当時の気持ちを振り返っていたのですが、ここでザブングル関係を下にアップしますね。しかし80年代リアルロボットアニメのプラモの絶頂期を語るにはまだまだ足りないなあ。
■プラモ夜話よりザブングル系5エントリー
1/100 トラッド11
「これからはこれやで」
中学1年のこと。そのころ水泳部に入っていた僕は一方でガンプラにはまりまくっていた
その夏休み、水泳部員でありプラモ仲間でもあったケンジが持ってきた白くて眩しい箱を僕は忘れることができない
今のように情報がなかった僕の前にある日いきなりやって来たそれは何もかもが斬新だった。
タミヤMMシリーズばりの白いボックス、繊細なメカニカルイラスト、重機のような容姿。ああ、もう子供じゃない。
何よりも主人公メカがシリーズ第一弾ではないということに驚いた。早速主人公メカを見せてもらって(OUTで!)だいぶがっかりした(邦男お~)がOK、OK。・・ってところで顧問の先生がやってきたのでひと泳ぎ。きっつい練習を終えフラフラになりながらもプラモ屋へ。5件めでようやく発見。もう倒れかけ。 家に帰ってさっそくおしゃれなパッケージを開けてみる。
手も2種、キャノピーも2種、デカールも入っていてリッチだ・・。すべり止めエンボス加工のモールディングまでされている(と記憶している)。
そして1/100フィギュアもジロンにしっかりと塗り分け一気に完成させた。
その後HJでギャロップタイプの作例が掲載されていたがなんだか重機感が増幅されている。同じサイズのメカのハズなのにかっこいい。記事を読んで納得。本体がでかかったのだ
雑誌の作例では1/72のパイロットなんかをどこかからもってきて乗せている。そんなもん持ってるかい!(どう見ても後に発売された1/144が適正サイズ)
しかしそんなことはさっぴいてもザブングルシリーズ、特にこれに続くギャロップタイプ、クラブタイプの3種はバンダイプラモ史の絶頂期だったと確信している。このあとバンダイはマスターグレードが発売されるまでどうしちゃったの?という時代が続く。 (というよりトラッド11がどうしちゃったの?って感じか)
しょっぱなからこんな辛口でいいんでしょうか?でも愛もあるから。

1/100ギャロップタイプ 当時ザブングルシリーズの第二弾として(主人公機の発売はまだまだ先‥)登場したギャロップタイプ。
まだトラッド11も完成していなかったのに買ってしまいました(そんな事で罪悪感を感じていたなんて‥今のこの状況はどうだ?)どう塗ってもいいザブングルシリーズ(の脇役メカ達)。当時愛読していたHJ誌の作例にモロ影響されてこういう↑仕上げになりました。水性ホビーカラー筆塗りです。艶消し色でも艶は消えません。そう言えば両肩に目を胸に口のマーキングが施されたギャロップタイプもありましたね。懐かしいなあ。
で、当時の作品の目玉はそんなカラーリングではなく、腰から後ろに突き出た荷台の上にのせようと作ったコンテナです。プラ板箱組のフルスクラッチ、もちろん人生初です。ヒンジも入っていて開閉機能つきです。ヒンジの軸は虫ピン、穴はピンを焼いて開けました。そんな精度なのでもちろんぴったり閉じません。
付属1/100フィギュアはちまちまとジロンで塗りわけました。(‥のになぜ乗せて写真撮影しないのだ!?) あ、脚の爪の隙間から成型色が見えているのは愛嬌ちゅーことで。これ以上のアップは御勘弁‥


1/1000アイアンギア
当時切れまくっていたホワイトパッケージ(でも1/100でもないのになぜ?)で登場したアイアンギア。
設定では体が前後に割れてランドシップ(戦艦型)に変型します。というより通常はランドシップ型でたまーに人型に変型して戦うというものです。しかも同型機なんかと格闘戦なんかやっていると足元のWM(ウオーカーマシン)は?その足元の人は?などとぐるぐる考えてしまいますが、どうでもいいことです。
さてさて、キットは人型ですが、ここは設定通り体を前後に割ってお手軽にランドシップにしようと。
しかしただ開いただけでは腰にあたる部分が円形にならないので(←想像、想像!)はじめての積層プラ板+成型にチャレンジ。それと首だけは伸ばさないといけないのでプラ板の箱組にチャレンジ。きっと何も考えずに前後に割ったから完成したのだと思う。はじめにこことここは自作しないといけないなどと考えていたらこうはいかないだろうというところに自ら学ぶところあり(笑。
しかし完成してみてなんか違う。横に並べたトラッド11の方が大きく見える。パイロットの有無?いやいや、スジ彫りがですね、スジ彫りが1/100WMシリーズと同じような太さタイミングではいっており10倍スケールのブツには見えないのですね。製作途中でひいた目も大事。ここにも自ら学ぶ‥。


1/144ウオーカーギャリア 「こんなんあり?」もう、いろんな意味でこの言葉に集約されそうです。
ザブングルですが放映開始当時主人公機が2体あるのもびっくりしましたが、主人公が話途中で乗り換えるっちゅーのもびっくりしました。
しかも太く緑でぶっさいく、というのが第一印象でした。しかしこれが意外と作劇の世界観とマッチしていて、むしろザブングルタイプのほうが浮いてるなあと思うようになりました。と、するとあとはいいじゃないか→キットはまだでない?→作っちゃえ!・・とプラ板を切り始めました。
で、できましたよ頭だけですが。もう、湖川氏の描いたキャラクター全員がウオーカーギャリアの頭付近に集まってるイラストに影響受けまくりで。
出来栄えは上々で(当時としてはね)シャープでコクピットばっちりでジロンものっていて、口のダクトもちまちまと。あとは1/100のキットが発売されればこいつを組み込んで・・・。
そうなんですよ!後半の主人公機なのに1/100のウオーカーギャリアは発売されなかったのです。モックアップまでできてたのに~!あ、いや。発売されました。紙で、(←これがまた怒りに油をざぶざぶと・・)
1/144ですか?完成させたけどパッケージ以外印象ないです。いや、ひとつだけ。上半身は変形しましたが、下半身は変形しませんでした。
ゴルァァァ!

1/100オストリッチタイプ
今も売っていると思うのですが当時コミックボンボンは子供にとっての重要なプラモの情報源でした。HJは車とか戦車とか余計なものも載っていたしね。子供なので本屋で立ち読みです。
その中でひときわ目を引く作例がありました。それはガンダムだったのですが、塗装が変わっています。モノトーンですが、つま先から頭にかけて全身規模でグラデがかけられていたのです。
遠くにあるものほど(この場合頭のほう)彩度がなくなり白んで見えるという法則を生かしたものでした。ザ・衝撃!!
フラフラしながら本屋を後にし、自転車に乗りながら今作っているオストリッチタイプで試してみようと決めました。しかし当然スプレーを持っていなかったためどうやって表現しようかと考え、吸い上げ式のエアブラシ(?)を大枚はたいて購入しました!(2000円くらい)実はその前は缶スプレーで迷彩をやろうとして失敗してたのです。(ヴーーって泥かぶったみたいになっちゃったのです。缶スプレー高いのにー!)
そして恐る恐る使ってみましたが、おお、思った以上に簡単にできるぞ。
一通り塗って幼児のように顔を床にくっつけてオストリッチタイプの足元から仰いで見ると・・・おおおおお・・!なんちゅー迫力(当時)。
しかし迷彩への思いも断ち切り難く、都市迷彩に再チャレンジしてみようと思い、あらかじめ用意していた型紙を手に持ちふっ、ふっ、と塗料をかけていきます。お、いい感じいい感じ!(←プラモ・ハイ)おっと、ちょっとやりすぎたかな?でもまだ最初のグラデもわかるよな。(←すでに本人にしかわからない領域)。よーっし、細吹きもできそうだからバーニアや関節を中心に汚しを!・・・・。
まさに下にどんな絵が隠されているのかわからない油絵状態。これはエア缶がなくなるまで延々と続く・・。
このザブングルの1/100シリーズはキット自体が素晴らしく、まだまだ書くべきことが多いのでそれはまたの機会に。
■あとがきそうそう、1/100のガバメントやクラブタイプも作った記憶があるぞー。
今、スーパーミニプラのザブングルとギャリアを自宅にあることが途方もなく嬉しいです
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