2018/07/02
お待たせしました。
バンダイ ハイレゾリューションモデル(HiRM) 1/100 ウイングガンダムゼロEW完成です。ごゆっくりどうぞー

完成状態のフレームにプラ部品を組んでいく構成のハイレゾリューションモデルですが、シャープな部分と甘い部分が混在、しかもプラの質がいつものガンプラとは異なるのか、整形や整面のコツをつかむのに時間がかかりました。全体的にシャープでとげっとげな印象になるように各部の処理をこまめにやってきました。
フレームは各部のネジ止めが効いており、ポージングの保持力は高いです。しかし、ネオバード形態への変形に伴う可動部分(腰やランドセル部分)の保持力が厳しく、今回は変形構造はオミットし、MS状態の各部関節強度を優先しました。

また、ハイレゾリューションモデルにはちょっと過剰なディテールが多いため、肩アーマーなど一部のディテールを削除し、好みのディテール加減に調整しました。

今回はディテールに統一感を出すために、マイナスモールドへ極細プラ材(赤白)をセットすることをメインに処理。
いつもの参照リンク
>>レッドポイントの精緻感が別世界に突入した話
などといろいろ書きましたが、ケレン味しかない非常にかっこいいキットで、Wガンダムの新しい魅力を引き出していると思います。

デカールワーキングですが、本体の方は胸など特徴的な部分へ集まってゆくようにデカールを貼っていきました。中央に集中していくイメージで。

一方翼は羽の立体感やレイヤー感を強調しつつ、デカールも羽の流れを意識して貼っていきました。外に向かって広がりを感じるように、、、、感じますでしょうか?? その他羽のディテールの一助になるように、上記のように羽の目に沿ってレイアウトしました。デカールを中央に集中しレイアウトした本体との対比が面白いと思うのです。
このようにWガンダムのキャラを自分なりに捉えて、デカールワークに少し反映させてみました。
今回は梵字デカールで有名な仕上げ屋さんのシステムマーキングを中心に使っています。
いつも一通り貼って、全体のバランスを見て、剥がしてまた貼る、気のすむまでやる、みたいなことをやっているのですが、このデカールは貼りやすく、貼るときにタミヤのデカールのりと併用すれば、乾燥後もデカールを貼った上からデカールのりを塗布し、しばらくすれば簡単に剥がせて、自分の制作スタイルにもしっかりあっています。
ちょっと見かけないデザインのマーキングも入っているので新鮮に製作できました。
今回使ったのはシステムマーキングN1s(1/144向き?)とシステムマーキングN1(1/100向き?)です
興味のある方は以下リンクから仕上げ屋さんへGO
https://poohsmodeling.shop-pro.jp



羽の表現が非常にリッチなキットなので、浅いモールドの掘り返し、先端の先鋭化に加えて、グラデーション塗装で、立体感を出してみました。なかなか綺麗です。



ウイングガンダムはディスプレースタンドでのポージングがサマになります。

素体正面

素体背面
■ディテール詳細
胸部センサードーム周辺と首回りのディテールはちょっと頑張りました
センサードームは市販レンズパーツの二重構成です
両肩のマシンガンは展開可能です

股間のノズルとふくらはぎのノズルは市販のエッチングフィンパーツを使用
リアスカートアーマーの隙間にエッチングメッシュを貼りこみました

ここアンクルアーマーのダクト奥は黒く塗装して、エッチングメッシュを貼りこみました

おなじみの足裏の塗り分けとノズル処理
アンクルガード裏面の影色塗装でシャープな印象に。

小羽の付け根の丸凹部分にエッチングディテールパーツをセット。些細な、、。
つや消し仕上げなので悪目立ちはしないはず。でも書かなきゃわからないので記載す。
■改修前後比較
プロポーションはマッチョでずんぐりしたイメージでしたが、かかとのハイヒール化でかなり化けます。

肩のフレーム状ディテール表現、そして各部マイナスモールドに極細プラ材をセット(この後もそればっかりですが、、)。
足の甲のアーマーにホログラフシートを貼ってセンサー処理、
アンクルアーマー側面のダクトにエッチングメッシュをセット

首の前方のディテールは見せ場の一つ。

頭部アンテナは鋭く整形、青い耳の部分に極細ホログラムシートをセット
実はこの青い耳の部分開いて展開するのですが、ポロポロ取れてストレスMAXなので、この開き具合で固定してます
胸部戦サードーム近辺は薄々化と内部メカを追加
脇腹の奥に(もう全然見えないー)金属パーツでにぶ〜くきらり

肩アーマーに顕著ですが、過剰に思えるディテールを削除してプレーンな形状に変更。

小羽その1
仕上げはコントラストの低い2トーン+グラデーション仕上げです
白グレーのコントラスト加減は好みでキットの成型色より濃淡の差は少なくしてあります

羽その1(展開状態)
各部マイナスモールドに極細プラ材をセット。
小羽基部の丸い部分には金属パーツ埋め込み。

羽その2
各部マイナスモールドに極細プラ材をセット。(片面10箇所)
ビームサーベル先端にセンサー風ディテールを金属パーツで表現
ビームサーベル基部に小さいドーナツ状金属パーツで回転軸表現
この羽は展開機能があるのですが、強度を考慮し、この展開角度で固定してます

シールド表面は3箇所アンテナ風の小羽を新造。その他エッジをピンピンに、トゲットゲに。
各部マイナスモールドに極細プラ材をセット。
先端のスリットには極細ホログラムシートをセット。

シールド裏面は下記のように肉抜き穴を埋めて翼ディテール先端を鋭く削り込み。

今回も肉抜き穴処理はエポパテで、羽に、背面フレームに、シールド裏面に大活躍。

ツインバスターライフルはおなじみの一対仕様左右で連結することができます
キットにはエネルギー伝達ケーブルとして赤いリード線が付属していましたが、違和感ありなのでオミット。
ケーブルが接続される部分には接続されそうなコネクターとして金属部品をセットしました
銃口のケーブルはケーブルっぽいモールドを削って、実際にパイピングして仕上げました。付近のセンサーっぽいアンテナは金属パーツでそれっぽく。↓こんな感じで
■ディスプレースタンド

ディスプレースタンドはお馴染みのバンダイのアクションベース1を加工し、塗装して仕上げました。
このハイレゾウイングガンダムは、ご存知の通り、羽のボリュームが凄まじく、しっかりディスプレーするために、堅牢なスタンドが必要でした。その点このアクションベース1は作りがしっかりしており、そしてしっかり仕上げると相当見栄えのするものに変貌することも確認することができたため、今回初めて完成品のスタンドとして使ってみることにしました。なかなかいい感じで今後も使っていく予感。
今回作成したディスプレースタンドの制作記はこちら
>>ディスプレースタンドを仕上げた■制作過程下記リンクに制作プロセスやサフ画像がありますので、お時間のあるときにご覧になってもいいかもです
>>ハイレゾWガンダム仕上げ終盤

いつも最後まで見ていただき感謝です
mat modeling service>>