エターナル、ディテール工程に突入


刻々と変化している新型コロナウイルスの影響、今週末は、不要不急の外出はみなさん控えましょう、ということで、こんな画像を作りました。

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しかし、現状ではGBWCも今年はどうなるかわからない。計画変更してまたオラザクに出してもいいし、もう1年作り続けて来年のGBWCに出してもいい。時間をかけて製作した作品は腐らない、、と思いながら作り続けよう。
そもそも楽しんでやってることだし。

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先週末の製作(3/20-3/22)はここからでした。スタイロフォーム製のエターナルの表面がプラ板で覆われたところからスタート。表面はうねうねです。

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ポリパテなどで表面をなんとか整えてサフを吹いた状態です。

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次はブリッジ上部にゲルググのようなアンテナ(飾り?)を製作します。PGストフリを接続する黒いステー部分を避けながらの制作は、どうすればいいのかなー?なんてちょっと考えましたが、やり始めたらなんとかなる。そう、やり始めたらなんとかなるんですよ。模型はいろんなことを教えてくれるなー。
、で先週末はここまで。他にもブリッジ側面にインテークをつけようとしたり、ディテールの構想を始めています。色々役立ちそうな、メカパーツもジャンクボックスから選定しましたが、これが面白かった。それらのメカを埋め込む凹みもボディーにつけ始めました。

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今週末はここまでフワーッと気になっていた、ブリッジ上の部分の左右シンメトリー感がおかしかったので、調整するところからスタートしました。
この工程も使用してるんですが、今回タミヤのポリパテを表面処理に多用しています。画像の黄色い部分がそうなんですが、削りやすいし、すぐ硬化するし、手に入りやすいし、いいですね。
実はポリパテってまともに使ったのは今回が初めてだったりします。ずーっとエポパテ派。
遡ること20年前、本格的に改修なんかを始めた頃、息子がまだ赤ちゃんで、あのポリパテの臭いが危険な感じがしたので、無臭なエポパテを使うことにしたのです。今はネロブースのおかげで使用時の臭い問題はほぼ解決できるので、今後はエポパテと利用シーンを分けて使っていこうかと考えています。

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外に自転車乗りに行くのは問題なさそうですが、まだ寒いので室内で3本ローラー。アニメの弱虫ペダル見ながら、漕ぎまくる。手嶋キャプテンすげー。

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週末模型、3/28(土)の作業はここまで。
旧キット1/60エターナル(そんなのないけど)を整面して、サフ吹いて、それにプラ板貼ってディテール追加し始めたレベル。

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3/29(日)は起きたら今シーズンイチの積雪。3月末なのに。
先週末タイヤ交換しないでよかった。もう雪かきはいいよね。
引き続き家で模型を続けるよ。

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今週末の模型はダンバインを見ながら進めましたが、マーベルいいわー、、中二の自分にはわかんなかったわーー。

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1ヶ月前のエターナルはこんな状態だったので、確実に進んでいますね。コツコツ進めていけばいつかは完成する。いつも模型はその大切なことを教えてくれます。(←なんかあったん?)

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PGストフリとも合わせて撮影。ディテール密度の差がまだまだ激しいですが、MSと艦船のそれは違うと思うので、試行錯誤は続くのです。たかがディスプレースタンド、されど!

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今週末はここまで。今週末も作った作った。





オラザク大賞「The GUNDAM」の梱包はこんな感じ

ホビージャパンの編集部から新宿ヨドバシカメラを経て、帰宅。そしてまた松本文教堂での展示を経て一昨日帰宅してきました「The GUNDAM」ですが、ここまで無事運搬をこなしてきた梱包について紹介します。
あ、全てハンドキャリーなので宅配便での運搬をこなしてきたわけではないです。でも多分大丈夫。
なぜそんな自信があるかと言いますと、これは情景師アラーキーさんの著書「作る!超リアルなジオラマ」に掲載されているアラーキーさんの梱包を100%お手本ににして作ったものだからです。

 << 模型の楽しみがぎっちり詰まった素晴らしい本です。超おすすめ!

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久々に帰宅した「The GUNDAM」。開梱して、状態をチェックしましたが、全く異常なし!
その梱包がどんなものかと言いますと、↓の開梱手順書の通りです。

開梱手順-2
この作品は全身のハッチがオープン状態なので、いつものスポンジブロックを使った梱包ができません、

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いつもの梱包>> http://matmat825.blog69.fc2.com/blog-entry-973.html

なぜなら、うつ伏せにしても、仰向けにしても、どこかのハッチが梱包材に当たってしまうからです。そこでディスプレースタンドの白アクリル板にを本体を足裏で固定してしまいました。
具体的には、ガンダムのソール内部にナットを仕込み、白アクリル板に穴を開け、白アクリル板の裏からねじを回し込み、ガンダムの足裏をがっちり固定します。
そして白アクリル板を梱包箱に固定すればガンダム本体は梱包箱内部のどこにも触れることなく梱包箱内に収めることができます。

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で、白アクリル板は梱包箱内部に作ったレール(スチレンボードの細切りで作りました)で押さえられている状態です。
これで箱を逆さにしても、寝かせても結構丈夫。
しかし、それだけだと落としてしまった時など、過度な力が加わると、いくら固定ポーズだとはいえ、本体の弱いところがボッキリいきそうなので、スポンジで、箱内部と本体にテンションを加え、さらに箱内に固定してしまいます。
幸いガンダムの肩上部には繊細なディテールはないので、この部分を利用します。
今後、腹部と背面の腰部分にも同じようにスポンジを噛ませると完璧ですね。

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梱包箱内部には上の開梱手順書を添付して、誰でも開梱できるようにしています。
これもアラーキーさんの教えの通りです。
梱包箱自体、結構頑丈にできているので、今後も機会があれば、またこの箱を持って、展示会に参加しようと思います。






エターナルの表面を作ってこ


さてさてエターナルの製作が続いていますが、先週末はだいたいスタイロフォームを削って、形が出せるところまででしたが、今週末は表面の処理の目処をつけたいと思います。

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皆こんな大物を作るときはどうやって表面処理をするのかと思っていましたが、芸美大時代にたっぷりウレタンフォームを削ってプロトタイプを作っていたことをふと思い出しました。確かホルベインのジェッソかモデリングペーストを使っていたような気がしましたので、早速購入。

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荒削りでボコボコになってしまった部分にはモデリングペーストを、その他の部分にはジェッソを刷毛で塗り込みました。あー、この匂いだ、、なつかしー。

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で、乾燥したところで、このまま、塗って磨いてを繰り返すやり方もありますが、比較的平面や二次曲面が多いことから、プラ板を表面に貼っていく方法をとりました。この↑ブリッジの天井ユニットは後ろ半分はプラ板をぐるっと巻いただけです

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接着は瞬着を使うのですが、瞬着とジェッソとの相性がすごくよく助かります。
ブリッジの天井ユニットは三次曲面でちょっと手がかかりましたが、なんとか細切りのプラ板を貼り合わせていきました。船でも作ってるみたいな気分。

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下半分ユニットもプラ板でほぼ覆うことができました。

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上半分と下半分ユニットを組み合わせるとこんな感じ。
形になって来ましたねー。

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ふと気がついて、完成後は接着して見えなくなるブリッジ床の裏面に署名を。

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で、現在大きな隙間はモデリングペーストで、中くらいの隙間はエポパテで、小さな隙間はポリパテで埋めて硬化待ちです。

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ブリッジ内も床を中心にディテールが進んでいます。









エターナルとドッキング


ようやくエターナルとPGストフリがドッキングしました。

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前回の更新からは、エターナルとPGストフリがドッキングしたこと、エターナルの形状がだいぶこなれて来たこと、ブリッジ天井にLEDを仕込んだことが変化のポイント。それだけでえらい進んだ気がしますよ。
この状態、空間に占める各アイテムの迫力がものすごいです。mat modeling services史上最高。
足元はHGストフリ。(これ、造形とプロポーションが最高です)

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エターナルから伸びるメインフレームでPGストフリを浮かせつつ支えるのですが、フレームにはストフフリキット付属のごついフレームを加工して使用しました。ただし、中には金属のように固く硬化するエポパテをぎっちり詰めて、エターナルとはこれまたごっついL字金具でネジ止めがっちりです。びくともしないっぷりが頼もしい、、。

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最終的にはこのメインフレームのほとんどはエターナルブリッジトップのゲルググのような羽根状のアンテナ(?)で覆われます。

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エターナルの骨格もこのように木材ねじどめでがっちり!
これらのもじゃもじゃした配線の先がブリッジ天井のLEDにつながっているという楽しみ。

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そして後ろからのブリッジ越えの景色!この完成品の第二の正面と言えそう。
(ん??GBWCのショーケースって後ろからも見えるよね?見えない?)
どっちにしてもこんな見所をあといくつか作りたいところです。
それにしてもようやくブリッジ越しにストフリのライフルの先端と足裏を見ることができました。
なにこれ?異様に楽しいぞ!
エターナルのディテールも妄想が膨らむのだ。
ちゃんとした背景で撮影もしたいのだ。






展示会こそ解説が必要じゃない?


かのKeitaさんに「オークションで完成品の画像だけ貼って、それで改修箇所を理解しろって無理だよ」とコンコンと説教したことがあります。その後、KeitaさんはWebでの超丁寧な改造箇所や作品の解説手法を確立し、あっという間に抜かれてしまったのは皆様ご存知の通り。
これまでゆるかったWebでの解説が、雑誌のレベルに一気に近づき、僕を含め、その解説手法に影響された多くのフォロワーを生み出しましたね。今ではwebでの解説のスタンダードになっているのではないでしょうか。

雑誌の解説は言うまでもなく、Webでの解説のレベルも高くなってきた状況で、展示会の解説状況はどうだ?というのが今回の記事です。
今回のオラザク選手権の体験が非常に面白く、審査はプリントされた画像中心で行われ、幸いにも雑誌誌面で解説してもらい、新宿のヨドバシカメラで展示される機会に恵まれました。

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同じものが「写真」「雑誌」「実物展示」の3つのパターンで第三者に見られることになったのです。そのなかで、誤解を恐れずに言うと「実物展示」にアピール面での物足りなさを感じました。
実物ならではの細かさや大きさから来る迫力は感じてもらえたものの、How to Build~がお手本になっていること、旧キットベースであることをはじめ、各部分で工夫したポイントは、僕のブログにお付き合いしていただいてる皆さまやホビージャパンの掲載号を読んでもらった皆さま以外の方々には伝わりません。そして、これって、模型展示会、全般的に言えるのではないかと思ったのです。
展示会には制作者も同じ空間にいることが多いので、展示物を解説してもらえることができますが、伝えきれるものではありませんし、時間も限られています。ブログなどで事前に制作記を発信していない本邦初公開の作品でしたらなおのことかと。

今回会場こそ違いますが、「松本城下町モデルコレクション」の期間内に近所の文教堂JOY B's Hobby 松本店のショーケースにてThe GUNDAMを展示してもらえることになりました。

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非常にいい機会なので、兼ねてから考えていた実物展示の解説手法を、お試しで、ブログmat modeling serviceの号外として松本城下町モデルコレクション会場にて、「2月の松本で模型を楽しむ特別号The GUNDAMの見どころガイド」を希望者に配布してみることにしました。

いつもの手書きタッチで、The GUNDAMの見どころ10あまりのポイントをちまちま描いたものをA4紙1枚裏表に印刷したものです。内容は以下の通り、カラーでデータは作成しましたが、配布したプリントはモノクロです。

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ここにもう少し解像度の高い画像があります >> Twitter

旧キット素組はこんな感じという比較できる画像や、松本城下町モデルコレクション会場から、文教堂JOY B's Hobby松本店のショーケースまでの地図を簡単に書いてあればより楽しいかなと思いまして。

これを見ながら展示物を見ると、制作者の見てほしいポイントを実物で裏表あらゆる角度からダイレクトに楽しんでもらえるというわけです。観光地の文化財や、美術館、博物館でよくやる手法ですが、模型の作品ではまだまだ限定的なのではないでしょうか。

展示会は音楽で言えばライブなんだからそんなのは必要ない!、、感じたままに!というのももっともですが、
本物を目にした迫力やライブ感は損ねず、Webや雑誌のように作者の見てほしいポイントや、裏話ももれなく楽しめる、もし作者が近くにいれば、質問もできる。それが読み物としても楽しければ最高だと思うんです。
そんふうに多重的、立体的に楽しんでもらえたら展示会の楽しみがより広がるのではないでしょうか。
今後はひょっとすると美術館、博物館のようにARグラスやスマホのAR機能を使って、、という展示が出てくるかもしれないと想像すると楽しくなってきますね。

当日は30枚くらい用意して持ち歩き、会場で知り合いになれたモデラーさん、知り合いのモデラーさんにお渡しして回りました。(もちろん主催者の許可は得てますよー)みなさん快く受け取っていただきました。
実際に今回のプリントがお役に立てたかどうかはわかりませんが、今後の展示のヒントはいくつか得ることができました。GBWCは勝ち進めば作品展示での審査になりますので、そこで生かせればと思います。

、、と色々理由をつけていますけど、こんなのが好きなだけなんですね。
子供の時に手書きで新聞を作って、本屋で当時高かったコピーサービスで印刷して、それを家の前の電柱に貼って、家族のどうでもいいプライバシーを公開していた、痛い子供です(笑)

そうそう、文教堂のThe GUNDAMは2020年3月20日に撤収予定です。