エターナルの工作は一旦終了

そうそう、からぱたさんとフミテシさんの新しく立ち上げた模型サイトnippper(ニッパー)は体験しましたか?あえて「体験」と書きましたが、「読む」でも「見る」でも印象としては不足している気がするくらい、模型の素晴らしさを伝えるべくあの手この手で新しいアプローチを試みている刺激的なサイトなのです。
ぜひ訪れて模型にまつわる多面的な楽しみを体験してみてください。きっと模型が趣味でよかったと思えると思いますよ。

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nippper >> https://nippper.com/
恥ずかしながら僕もテキストと写真を載せてもらっています。>> 模型を吊るし、揺れたのは心。

さてさて、PGエターナルチャレンジもついに工作の目処が立ちました。

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ステイホームの状況を追い風に、工作をちまちま進め、だいぶディテールが揃い、表面の処理もレベルが上がってきて、気持ちいい部分が広がってきました。
こんな恐怖の正面画像を撮って、ユニット間の角度調整などで今後のシンメトリー具合を調整する算段を立てつつ、バランス的に今できることをチェックしつつ、。

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このエターナルはあくまでディスプレイスタンドの役割なので、ディテールも目立つところは主役のPGストフリの方に目がいくようなものを、目にいくような位置に置くようにしています。
例えばPGストフリを中心に集中線を描くように貼り付けた短冊状の連続ディテールなどはその際たるものですし、そんな感じで全体を見てもらうと、他のディテールもそんな意志で作られていることがわかるのではないでしょうか?
今後の塗装、仕上げ工程を経て、全ての視線誘導の工夫がうまくいき、ストフリ最大の見せ場である体の中心線上(お腹のビーム砲から頭部あたり)の終着点まで、そのコースをしっかり案内できれば今回の制作は大成功、となるのですが、、。かなり難しいですよ、これは。

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ゆるい凹みや歪みや、荒いところもまだまだあるけど、一旦工作終了。MGエターナル(そんなのない)くらいにはなってきたのではないかと思います。おいおいPGストフリと合わせてきっちり仕上げます。でも表面のゆるーいうねりはこのサイズの艦船のスケールを考えるとむしろリアルか?甘えか?
しかし、ブリッジ内はずっと見てられるなー。模型っていいなー。




ブリッジ内のシートを量産します

いよいよエターナルのブリッジ内のディテールに着手。シートをガンガン量産したお話です。

ここまでの製作工程を通しで見たい方はこちらから >> PGストライクフリーダム

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エターナルのブリッジですが、こんなラフな図面を書いてスタートしたことは以前お話ししました。

エターナルも作る >>

ポイントはフィギュアを採寸して、イトーキのオフィスチェアの図面からシートの寸法を決め、ブリッジ内のサイズを決定したこと。人間中心設計ですね。

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余談ですが、手元にある、EXモデルのエターナルにもブリッジ内がモールドされています
エグい。

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で、そのラフ図面をもとにシートを作ります、、というところまでが、以前書いた記事のおさらい。
今回は完成させたシートの原型をもとに、量産するというお話です。
ちなみに、今回複製するのは11脚。内キャプテンシートが1脚です。
キャプテンシートと他のシートの主な差は肘掛です。

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実は複製って、15年ぶりくらいです。で、手元にあるシリコーンとレジンは10年前に友人にもらったもの。
まず、使用できるか確認です。
このように大型プラモの箱を下に敷くと、大事故が防げます(経験あり)
手前をハサミで切って、低くするのが一手間ですが、作業が断然やりやすくなります。
主に混錬や注型作業は換気を考え、ネロブース内で行います(便利!)

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テストで注型して見ました。10年前のレジンもシリコーンも使えるぞ。
いつも上のシリコーン型に余ったレジンを流して、レジン板を作ります。今回も大量に作れました。
表面は内壁に沿ってせり上げってしまうので、平滑にはならないものの、底面は水平垂直が割と出てるので工作の素材として重宝します。
このシリコーン型はこちらから購入できます。(僕はハンズで大昔に購入しました)
画材販売.jp >> リンク

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一般クルーの肘掛は片面型です
塗装の皿に接着してシリコーン型を作ります。離型剤は持っていないので、メンタムを薄く筆で表面に塗布しました。

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シートはこんな感じ。型を加工したりして、5個目トライ品からなんとなくまともに上がり始めました。

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ウソです。全然まともじゃないけど、これでいい。一個一個製作することに比べれば、、の心境。(←この思考、今回何度も登場しました)

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歩留まりが悪い。良品がなかなかできない、、。途方にくれる経営者、もしくは生産管理責任者の図

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しかし、生産され続けるの図。

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パーティングラインといい、色々問題あるけど前に進もう。次工程にかけよう。

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パーティングラインの処理をして、気泡や欠けをパテで埋めて、本体と肘掛を接着します。
肘掛は水平かつ、床からの高さを揃えたいので、プラ板で簡単なジグを作って位置決め。さらに接着するときにはノギスで、仮押さえして、左右の揃いを確認して、、、、固定!(はあ、、、。を、11回)

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で、11脚揃いましたよ!並べましたよ!気分はブリッジシートの納入業者ですよ。
「どうですか、座り心地は?」「ええ、、(略)」
しかしシートの傾きと、肘掛高さが揃ってて気持ちいいなー。

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嬉しくって並べちゃいましたよ。ブリッジに納品完了ですよ。三密ですよ。

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そのまま光らせちゃいました。
ここで一気に艦船模型感が出てきたような気がします。やった、、。
Twitterでシドミードっぽいとコメントもらっちゃいました。シードでミードですよ(パクリ)

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そして今、複製で手を抜いたツケを払っております。表面処理が大変。戻入率100%です、、。
よって、今回はいつもより小さめの画像で投稿しています。
しかし複製は楽しいのー。
次の複製はフィギュアかのー?

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エターナルの外装ディテールができてきたよ


3月の頭から製作をスタートした1/60エターナル艦橋モデルですが、久々の進捗報告です

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前回の進捗報告はここ↑まででしたが、これが3月末だったので、だいたい1ヶ月経ちましたね。
この時はちょうど全体の形状ができて、外装のディテールというか大まかな凸凹をつけ始めた状態ですが、だいたい1/144エターナルのキットがそんな感じ(そんなのない)。
そこから、、(続く)

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(これは4月上旬の状態)ディテールの疎密の検討に入ります。PGストフリをセットした状態を考えると、中央に視線をなんとか集めたいところ。なので、前方先端から、ブリッジ前方を経て、艦橋トップのブレードアンテナ(?)に至る中央線は門前通りと言いますか、シャンゼリゼ通りと言いますか、華やかにしたいところ。
で、もう一つのサブ的な見せ場としてブリッジ窓の左右端あたりを考えたいなと。(続く)

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上の画像から少し進んで、全体にサフを吹いて現状をチェックします。
このような長丁場かつ、手を入れまくる製作では、僕はちょいちょいサフを吹いて一区切りを入れるタイプです。本当なら、模型誌のように、塗装直前まで、サフを拭かずに様々な改修跡を様々なマテリアルとともに美しく見せたいのですが、せっかちなので待てません。すぐに吹いちゃいます。
しかし、前回のオラザクの1/60フルハッチオープンガンダムで懲りたのですが、改修跡のチェックのための最小限のサフ吹きでも積もり積もって、思わぬところに粒子が舞い込んでザラザラになってしまい、それが塗装工程でわかり、リカバーが本当に大変でした。今回は気をつけます。

そうそう、上で「もう一つのサブ的な見せ場としてブリッジ窓の左右端あたりを考えたいなと。」と書きましたが、なぜかというと、(続く)

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ブリッジ窓の左右からはブリッジ内部が最も覗き込みすいからです。それも艦長席がよく見える箇所でもあります。ちょうどフィギュアが立ってるあたりですね。
艦橋側面のディテールは、ブリッジ内部に誘う役割を担ってもらおうと思います。

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この画像だとよりわかりやすいと思います。
艦長と目が合いそうなアングルですね。あれ、艦長はバルトフェルド?ラクス?(後者のつもりで言ってます)
あー、早く椅子を複製して9つみっちり並べたい。
早くブリッジを完成させて、仕込んだLEDを光らせたい!

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勇気を出して、正面画像を撮って見ました。シンメトリーを恐る恐る見ると、、厳しいものはありますが、意外と「出てる」印象です。ラフすぎる図面、スタイロのて削り、対照は目合わせ、みたいなことをやってる割に、、ですが、、。このエターナルはトップ、ブリッジ、ベースの3ユニット構成でできていますが、ユニット間はまだまだ遊びがあるので、最終的にはユニット間で調整できないかと考えてます(なんか仕事っぽい表現)。
右はHGのゼルトザーム。格好よさに惹かれて購入し、各処理は済ませ、今は塗装直前状態です。

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この画像は10日くらい前の状態。だいぶ表面が賑やかになってきました。
ここで考えたのが、各エッジの処理。C面処理するのか、ピン角でいくのか、そのミックスでいい感じにするのか、それは今も検討中。そんなことを考えながら、各部に貼ったプラ板の端面が切りっぱなしというアンバランスさが、、。

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で、これが3日前、スジ彫りが入り始め、さらに中央線のディテールを詰めた状態です。しかしこの画像の格好よさといったら、表面のサフが剥がれて、ポリパテ層(黄色部分)が見え、さらにその下の構造体(短冊状のプラ板層)が露出している表面感、さらに各部書き込まれた鉛筆ディテール案ラフ、、くーー!(酔ってんのか?)
ライティングも応募本番はこんな感じの強め一方向ライティングで撮った画像も忍ばせたいと思います。

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画像を着色しました。こんな感じになればいいなと!

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これが今朝の状態です。実物は1/100HGエターナル(そんなのない)くらいになってきてます。
今ちょっと考えてるんですが、なんか今造っているものが大きな艦船のその一部だっていまいち感じられない。これまでも前や側面のディテールは、その面で完結させずに、その先にも続いてるけど都合でバッサリカットしてます感を出してきたつもりなんですが、まだまだ、、。下や前や後ろへの存在のつながりを感じさせるにはどうすれば、、まだ手はあるはず。

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ここ()やからね。

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2ヶ月前はこんな感じ(毎回やってる)製作を続けて入れば必ず完成するのが模型です。フルスクラッチの大海に漕ぎ出しても、こうして振り返れば不安も勇気に変わるはず。
デビューシングル「フルスクラッチの大海に漕ぎ出しても、こうして振り返れば不安も勇気に変わるはず。」

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【更新】ガンプラのオススメHow to インデックス


初心者向けとは言えないけど、決して一般的ではないけど、これまでの制作の中で発見したHow toを紹介する「ガンプラのオススメHow to」、定期的にバックナンバーをまとめております。この大型連休、家でビールでも飲みながらどうぞー。

ガンプラの オススメ How to インデックス

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[塗装] ブルーグラデ塗装のちょっとしたコツ
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[仕上げ] 極薄シールで作るディテール表現
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{改修} 1/60の表現(ディテール工作編)
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[改修] 簡単に精度の高いディテールを作る方法ー続編ー
[改修] ミキシング始めるなら◯◯メカがオススメ
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[撮影] ポージング、このわずかな空間にこだわる

[構想] PCでプロポーション検討の話
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[工具] 2016年 模型とその周辺で使ってよかったもの8アイテム
[工具] こじ開けはパチ組み必需品です 
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[その他] 巨大感を演出する工夫のお話 -製作編-
[その他] iPadでモデグラ150冊 iPadのモデラー的活用
[その他] 完成癖の話
[その他] 作業スペース
[その他] モデグラを150冊自炊した
[その他] 椅子が来た








格好いい旧キット1/60ガンダムの作り方 【続編】


結構反響のありました。「格好いい旧キット1/60ガンダムの作り方」>> リンク ですが、Twitterで続編を上げたところ、こちらも好評でした。なのでTwitterで上げた続編2編をより詳しく解説し、さらに追加で各部の固定方法を記事化しました。

今回の3記事はこんな内容です
■プロポーションの検討は?
■ここまでなら数日でできます
■立たせるために各部の固定方法は?(NEW)


■プロポーションの検討は

以前当ブログの「ガンプラのオススメHow to」の記事で紹介した。
PCでプロポーション検討の話>>に詳しいのですが、
今回の旧キット1/60ガンダムでも同様にシミュレーションしました。
お手本はROBOT魂のガンダムです。なぜROBOT魂のガンダムなのかは好みとしか言いようがないのですが、特に参考にしたのが、胸と胴、肩のバランスです。どこをどう改修すればいいのか悩んでいるときに出会ったのがROBOT魂のガンダムだったのです。

60ガンダムプロポーション検討-7矢印のコピー
左からキットノーマル、1次改修、2次改修、ROBOT魂のガンダムですが、だんだんとROBOT魂のバランスに近づいてきているのがわかると思います。
左から三番目の2次改修画像のプロポーションはほぼ最終版と同じなので、フルハッチオープンガンダムの上半身はROBOT魂のコピーということになりますね。(ガンダムセンチュリーといい、How to build GUNDAM2といい、何重にコピーをして作っているのやら、、)

60ガンダムプロポーション検討-合成矢印のコピー
ROBOT魂の画像をこれらの改修画像に重ねるとこんな感じです。
左から二番目の1次改修の時に、「まだまだ胸は大きいようだが、さてさて、どれくらいの感じで詰めるべきか??」と考えていた時にこの検討をしたので、画像の重なり具合からもその後、大きく各部のバランスがROBOT魂に近づいています。こうやって指標を設定し、差分を把握することで、迷うことなく大胆にノコを入れ、スピードアップができました。いそがば回れですね。

■ここまでなら数日でできます
マジです。3日できます。

60ガンダムプロポーション検討-01

上の画像は上の画像の1次改修時点の別アングル画像ですが、実は結構いい感じです。
このまま仕上げても大きなアニメーションイメージの優しいガンダムにすることができると思います。

60ガンダムプロポーション検討

このように各ステップでの改修内容をまとめました。
繰り返しっぽくなりますが、3日でできるとしているのは上の画像、真ん中(2)の状態です。
正面から見ても、結構いい感じだと思います。ROBOT魂僕が立てたターゲットで、この方がいいと追う方もいらっしゃると思います。
上の画像に戻りますと左端(1)の状態から(2)の状態にするのに6つの改修ポイントがあります
詳しくは「格好いい旧キット1/60ガンダムの作り方」>> リンク で解説してますので参照ください。

3日といったのはエポパテの硬化を待つ工程が大きくは2回あるためです。
僕の製作スタイルはエポパテ盛ってお休みなさいなので、硬化に2晩、で、3日ということです。
以下ざっくりとその実際の工程を紹介します

【1日目】
キットを組み立てて、(要接着です)
各部品の裏に1mmプラ板を貼って補強
フェースを剥がし、頬あたりがなくなってしまうのでエポパテで埋める
胸の左右側面の幅詰めをする
胴部延長(エポパテ)をする
太ももの上端も切ってフンドシやパンツ部分との干渉をチェックする
足首の関節軸受けをきりかく
腕は方アーマーの関節軸を削除し、下方にずらせばそれなりの長さになります

【2日目】
エポパテでヘルメットに再固定(メンタムでいつでもはがせるように)
首をエポパテで作る
胴の左右幅を詰める
切り欠いた太ももをプラ板で蓋をする
ここからは次のセンテンス「立たせるために各部の固定方法は?」で紹介します


■立たせるために各部の固定方法は?

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ここまででだいたいこんな感じになったと思います。
2日目の午後は3日目立たせるための仕込みになります
ただ立たせるだけでなく、格好よく立たせるためには、腕と股関節と足首の角度が非常に重要になってきます。僕のやり方は、エポパテで角度を決めて、軸を打って完全固定という方法です。

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まず上の画像のオレンジ車線部分のようにエポパテを詰めて、盛って、先ほど重要だと上げた、腕、股関節、足首の角度を決めましょう。エポパテなので1時間くらいたった時(エポパテによる)の硬化し始めた頃が微調整のやりどきです。
失敗してもパテを剥がして削ってもいいし、さらに盛ってもいいし、やり直してもいいと思います。
腕あたりからやるとやりやすいと思います。
2日目の午後はその他の部分もパーツ内部に仕込めるところは仕込んでおきましょう。
そうそう、言い忘れてましたが、【1日目】の組み立て時に、スネの足首方向の先端内部はパーツの接着前にエポパテを詰めておきましょう。腕の手首付近も腕の延長をしないようでしたら、ここも接着前にエポパテを詰めておきましょう。

【3日目】
主に軸を打ち込んでポージングを固めます。
これも上の図の青い部分のように軸を打っていきますが、軸の径は2mmでも3mmでもプラ棒でもアルミ棒でもいいと思います。
ドリル方向に注目ですが、重要な腕、股関節、足首はこの方向から打ちました。空いた穴はあとでパテなどで塞げばいいんです。そういう意味では、肩から胴にかけて貫く腕の固定軸はプラ棒がいいですね。表面をツライチにできますし。(僕も確かそうしました)旧キットは大胆に加工するのがほんと楽しいです。
そうそう、この方法でドリルで穴を開けるときは細い径のドリルを使って徐々に大きくしていかないと、プラ、エポパテ層を何層も貫通するのでずれますので気をつけてくださいね。

どうでしょう?3日でできましたか?(←ええー!)
そういえば、今年のオラザク選手権に旧キット1/144ガンダムのコースができましたね。
多分、やったことないですが、想像ですが、プロポーションの改修には今回の1/60ガンダムの結構な部分で応用が効くかと思うんですが、、、どうかな??