2020/07/11
オラザクなどのコンテストに応募するときは、その制作の最終コーナーあたりでやることが膨大になってきます。
制作そのものが間に合わないかもしれないし、あれもこれもやらないといけない、と頭が混乱してきます。
今回はそんなバタバタした時期にやるべきこと、計画の立て方のお話です。
いつも通りmat modeling serviceの主観というか、昨年のオラザク選手権で実践して気づいたことの紹介ですので、みなさん参考になりそうな部分のみ抜き出して試してもらえたら。
(この記事は昨年の応募直後くらいに書いたので、時制がおかしなところがあるかもです)

まずは作成したToDoリストを紹介しますので、この順で詳細を説明します
■コンテスト締め切り前後のTo do リスト----締め切り1か月前〜2週間前----
□写真集の発注先の決定(納期時期の確認)(念のため2回発注できるような日程検討)
□制作To Doリストをベースにラストスパート
□完成!
----締め切り2週間前----
□写真のラフ撮影(テスト)
□画像を見て分かった修正箇所の処理
□屋内撮影セットの改修
□写真の撮影(屋外)
□写真の撮影(屋内セット)
□画像の選定、編集
----締め切り1週間前----
□写真集の発注
----締め切り1日前----
□キメ画像の貼るパネ、送付封筒購入
□キメ画像のプリントサービス
□キメ画像のパネル化(2カット)
□応募コメント、エントリーシート記入
□Twitterでの応募告知
□応募! お疲れ様です!
では順を追って説明しますね
□写真集の発注先の決定(納期時期の確認)
いきなりそこ?と感じる方もいらっしゃると思いますが、そこからスタートしました。
仕事でもそうですが、誰かにやってもらうことをしっかり計画に入れて、そこを中心に作業を進めることが重要だと思います。
今回はプレゼンにプリントサービスを利用した写真集を使うことを前から決めていました。
プレゼン資料は審査員に伝えたい部分が伝わるかどうかが重要なので、手法はどうでもいいと思いますが、本の形式なので紙面に載った時がイメージしやすい、ページ構成など工夫することができるので、見やすいものになりやすい、という利点があると思いますが、自分で本のようなものを作ってみたかった、というのが大きかったと思います。
一方で、クリアファイルを使ったプレゼンが大多数と思いますが、画像をきれいに大きくプリントして、それをクリアファイルに入れれば、すべて自分で締め切り直前までコントロールできるので、締め切り間際まで粘って品質を上げることができます。
なので、写真集発注から納品までどれくらいの期間が必要になるかを知ったうえで、制作最終コーナーの計画を立てる必要があります。
僕の使ったサービスの納期は1週間かかるということだったので、1回目の上り具合が厳しかった場合データ修正して再発注するケースを考えて、2週間+データ修正の期間を計画に織り込むことにしました。
今回はWebでサービスを絞り込んでいきましたが、のちにキタムラに大判出力をしに行ったときに、キタムラでやっている写真集サービスの見本が置いてありました。余裕のある時に一度ヨドバシでも、ビックカメラでもガンプラを見るついでに店舗に行って、写真集の質と納期と価格を確認するといいと思います。
9/2が発送締切日だったので、8月頭には発注先を検討することに。
【参考】ガンプラのオススメHow to
>>フォトブックを作ろう □制作リストをベースにラストスパート

特に制作最後の仕上げのツメなので、やることを書きだして、漏らさずに仕上げを進めたい。
やるべき時に適切な作業をやんないと、手戻りが発生して、今回のような締め切りがあるような制作ではリカバーが厳しくなることがあります。
ユニットを固定する前や、トップコートを吹く前にやることは特に注意が必要です。
□完成!
□写真のラフ撮影(テスト)これが結構重要で、撮影時の光環境で撮影して、拡大してみて初めて分かるポカが僕の制作には必ずあります。ポカならいいですが、「なんか足りない、、」と感じることもあり、今回まさにそんな感じ。(次工程に続く)
□画像を見て分かった修正箇所の処理視力が落ちたのか老眼か、サフを何度も吹いたせいか、今回は奥まった部分に表面がざらついた部分を数か所見つけてしまいました。
高番手のペーパーで磨き落とし、部分的にマスキングして塗装でリカバーしていきました。
また、なんか画像から感じる多重層感というか奥行きに欠けたので、メンテナンスハッチ内のパイピングを束ねるテイでメタリックテープ(RGガンダムのリアリスティックデカールのカッパー部分)を細く切り出して各部にセットしました。オーケストラで言うと管楽器の高音部分が補完できたかと(←テキトー)
□屋内撮影セットの改修ラフ撮影をするまでもなく、1/60のスケールの完成品を撮るには撮影ブースの大きさが足りないことはわかっていました。
撮影ブース高さをティッシュペーパーの箱などでかさ上げし、ブースが大きくなった分、蛍光灯を増して光量不足に対応しました。
□写真の撮影(屋外)台風が来ていたのですが、ちょうど薄曇りで撮影環境に恵まれました。
ベランダで撮影したのですが、近所の奥さんが前の通りでずーっとおしゃべりしていて、角度的にガンダムや自分が丸見えだったのがきつかったです。
屋外撮影は必須ではないと思いますが、審査にインパクトを与える巨大感のある画像が撮りやすいです。
□写真の撮影(屋内セット)いつも通りの撮影です
【参考】ガンプラのオススメHow to
>>ガンプラのオススメ撮影 How to まとめ □画像の選定、編集非常に時間がかかるので多めに日程を確保。
しかし、お盆で帰阪の計画があり、車中や、実家での作業になりました(実家にWifiがないのは痛かった、、)
今回は写真集でのプレゼンを考えているので、画像の選定や見せる順番もそれぞれの画像がどちらを向いているかに気を付けました。
写真集後半は製作途中画像や、手書きの改修箇所説明図を盛り込んだのですが、これまでこつこつ画像や説明図を作っておいてよかったなと。
【参考】フォトブックの全ページ公開
>>フォトブックはこんな感じ □写真集の発注最終的にここで発注しました
>> Photoback選んだコースはこれ
>> GRAPH [グラフ]決め手は、比較的大判だったことと、ほどほどのページ数が用意されていたこと。なにより、ページ構成のひな型がシンプルで格好良かったことです。
作品が1/60という比較的大きなものなので、その大きさを伝えるためにもなるべく大きなサイズを選びました
上がってきた写真集を見た時の感動は今回の制作通してのハイライトだったかもしれないです。
1回目の上りの不備を修正するために、2回発注できるような日程を取っていましたが、自分の想像を超えるクオリティーで、1発OKの仕上がりでした。(入力したテキストに僕のミスによる誤字がありましたが、気にしない気にしない、、。)
□キメ画像の貼るパネ、送付封筒購入 □キメ画像のプリントサービス自分でプリントしてもいいと思いますが、最高画質の最高コンディションを家庭用プリンターで出力するのはかえって時間がかかると考え、貼るパネを買うついでにキタムラにデータを持ち込んで出力してもらいました。
時間もそれほどかかりませんでした。ちょっと待てば出力してもらえます。お店の人に画像をみられて大丈夫ならオススメ。
A4プリント1枚1000円でした。今回3カット出力して、インパクトのありそうな2カットを選んでパネル化しました
□キメ画像のパネル化審査時の目にとまる機会が増えるかもと、A4サイズのパネルを用意しました。
できれば自立するような簡易的なスタンドもつけたかったのですが、今回はかさばりそうなのでやめときました。
パネルは片側がシール状になったスチレンボード(貼るパネ)で100均で購入し、自分で貼りこみました
□応募コメント、エントリーシート記入ホビージャパン誌のエントリーシートをスキャンして、PDF上でデータで記入し、プリントしました。内容はどんなものがいいのかよくわかりませんが、読みやすさ優先です。

エントリーシートはこんな感じ
□Twitterでのオラザク応募告知ここまでオラザク選手権にエントリーすることをオープンにしていなかったので、サプライズ的なイベントです
□応募オラザク選手権はWebでも応募できるのですが、僕は前述の通り、画像をプリントした写真集とパネルで応募しました。
作品のインパクトの高さは、実物>手に取れる画像>Webでの画像、の順かなと感じます。
Webでの応募の場合、画像は最終的に審査ではプリントされると思いますが、その画質やサイズは審査関係者任せになってしまい、質をコントロールできません。
一方郵送での応募は、プレゼンの形態や最終的に審査されるモノの質をルールの範囲内で、できるところまでコントロールして高めることができます。むしろここにプレゼンの醍醐味があり、クリエイションの発揮どころかと思っています。今回は以下の3つを郵送しました。
・フォトブック
・フォトパネル
・応募用紙

左右の画像がパネル化したものです
■まとめ実際応募前のバタバタを経験すると、やらなきゃいけないことの全体像が分からないための焦りが結構あります。
今回リスト化したのは実際にやってみたことですが、全体像として網羅感は出せていると思います。
その他にもっと面白い取り組みもあると思いますし、これはやらなくてもいいんじゃない?と
いうものもあると思いますが、そんな時はこのリストから足したり引いたりしてもらえればいいと思います。
今回初めてコンテストに応募して、完成前後のToDoも工夫のし甲斐のある模型制作の楽しいプロセスだなと感じました。
今回の記事は、僕自身、次回応募の機会があった時の備忘録であり、今年オラザクに応募しようという方に向けた考え方の一助となればいいなと。
みなさま、グッドラックです!