2021/02/20
黒接着剤は未来の自分への備忘録
オラザクに応募するため旧キット 1/60 ガンダムのプロポーションを変更するために、各部の延長、縮小を行いました
また、フルハッチオープン仕様にするために各面に穴をあけたり穴の形を整えたりしました。
そんな工作全般に使っていたのがこのクレオスのMr.セメント SPB(ブラック)です。

みなさんご存知の通り、Mr.セメント SP という姉妹商品があるのですが、これは流し込み系の接着剤で、乾燥時間がとても早い(瞬間接着剤並み?)のが特徴です。
パーツを接着するも、接着剤をつけた場所から乾燥(溶着)していくので、短時間で合わせ目消し作業にはいれる便利商品です。しかも接着力がなかなか強力で、ガンダム系の額のアンテナが折れても、うまく接着できれば、折れた部分の成型にも耐えるくらいで、僕は組み立てに、成型に、修正にいつも頼りにしています(そうそう、ハッチの本体への小接着面同士の接着もすべてこれでした)。今回お話ししたいのはその黒版であるMr.セメントSPB(ブラック)です。ちなみに色以外は Mr.セメント SP と性能は変わらないそうです。
なぜ Mr.セメント SPB(ブラック)なのか?
それは制作中の現在の自分と未来の自分のために使っているのです。
ますます??ですね。
それでは「これだから黒はやめられない」ポイントをを上げますね
ポイントその1 接着されている部分がわかる

例えばHGUCフルアーマーユニコーンガンダムのプロペラントタンクは見事な竹割構成なのですが、これを接着しましょう。

どうでしょうかMr.セメントSPB(ブラック)なら、「ここまで流れた」のが白と黒の高コントラストで一目瞭然です
この接着剤は流し込み系なので、その使い方は、軽くパーツを組んで、そのパーツ同士のわずかな隙間に付属の刷毛を使って、つつーとスミ入れのように流して塗布します。その際、黒以外の多くの成型色のパーツで、どこまで接着剤が届いているのかわかりやすいのです。これが現在の自分のため
ポイントその2 改修ポイントがわかる
これが未来の自分のためなんですが、改修ポイントの記録に非常に役立つのです。

例えば、旧キット1/60ガンダムでは胴幅を短縮するために切断して再接着した跡が黒く残っているので、「あ、ここで切断して再接着したんだ」と分かります。
腕は腕パーツを切断して、何枚も1mmプラ板を重ねたものを挟み込んで再接着しているので、プラ板を重ねた数もその黒い接着あとから「あ、二の腕はここで4mm延長したんだ」と分かります。
全身のハッチもリューターを使った雑なカットの仕方も、ハッチ穴の隅に三角形のプラ板を貼り付けて隅切り形状を表現しているのも一目瞭然です。


、、というように僕は制作工程をいちいち撮影しているのですが、どこを切った?何ミリ延長した?どのようにしてその形状を作った?などはメモを取ってるわけではないので忘れてしまいます。しかし画像にはしっかりとあとが記録されており、かなりのところまでトレースすることができます。
さらに、今回はオラザクに出品する際に、どこをどのように改修したかを説明する必要があったのですが、改修跡の画像を使えば百聞は一見に、、なのです。

これが透明接着剤だったら成型色と同化してしまうのでどこを改修したのか一目で伝えるのは厳しいと思います。
このようにいいとこだらけの Mr.セメント SPB(ブラック)ですが、製作途中画像が少し汚くなってしまうのが気になるかな?ニュートラルグレー (サフ色)くらいのMr.セメント SPG(グレー)が発売されると最高なのだけれど。
でもブラックもぜひ使ってみてはどうでしょうか?おススメです。