ブルーグラデ塗装のちょっとしたコツ



MGプロトゼロの公開以降、何件かブルーグラデ塗装の方法についての問い合わせがありましたので、僕のやり方をご紹介します

グラデ拡大-01

やったことがある方はわかるでしょうが、明色→暗色のグラデは非常に難しいです。
塗装の粒子が荒かったり、不均一だったり、部品によってぼかし幅が変わったり、、。
Max塗り(懐)を思い出してもダークグレーからの白立ち上げで、薄い白を何度も重ねて白を発色させていたと思います。
この工程を逆に白からダークグレーという順番で同じような表現をしようとすると非常に難しくなります。
ダークグレーをエッジに沿ってエアブラシで吹くわけですから、すぐに立ち上がりますが、繊細な境界線のコントロールやグラデ粒子の粗さ、不均一さに苦労することは容易に想像できます

なので、今回のような青→白のグラデも白→青で一発で表現するのは非常に難しく
逆にMax塗りのように青から白を立ち上げれば(おそらく)うまくいきますが、
青地に白を重ねるわけですから、白の部分の質感が他の白べたの部分と変わってしまいがちです

【結論】
今回のような広い面積の上でグラデ処理をするなら十二単的な重ね塗りのほうが早くてうまくいくと思います


【具体的にはどうするか?】
1.全面に白で塗装する
2.青でぼかし幅を広めにグラデ塗装する(同時に青べた部分は仕上げる)
 この時点では青は塗装粒子が荒かったり不均一だったりしてるはず
3.薄めた白でグラデ部分をふわっと重ね、粒子とグラデ幅を調整する
  グラデ塗装を複数部品で行う場合はこの工程でグラデの質を各部品調整する
4.気になるところがあれば薄めた青で微調整する

、、でスムーズなグラデができるはず。コツは3-4の工程は「薄い塗料」を「ふわっと」です。
あまり繰り返すとスムーズなグラデにはならないと思いますので、
4のあとにもう一回白で重ねてうまくいかなかったら1からやり直したほうがいいと思います

【もう一つコツがあるとすれば】
グラデの向きですが、グラデ背景紙のように水平(もしくは垂直に)徐々に色が変わっていくのではなく
斜めや、アーク状にグラデの向きを調整するとアラが目立ちにくいかもです。
人の目は水平垂直の狂いには厳しいですが、その他の向きには寛容だからです。
部品の形状にあわせてどの向きにグラデをかけるか考えるのは楽しいですよ
ちなみにプロトゼロは楕円状にグラデ塗装しました。

色々書いてますが、結構簡単なので気に入ったらやってみて。

そんな感じで。