2015/09/13
色味のコントロールの話
オークションも落ち着いたので、今回のV2ABの製作で試してみたことを少し。えーっっと、、V2ABのカラーリングは派手ですよね。もっと言っちゃうとヒーロー感を通り越しておもちゃっぽい(嫌いじゃない)。しかも今回のような小スケールだと完成品全体が見渡せてしまうので、そのおもちゃっぽさが加速されてしまいそうな恐れを製作前から感じていました
色味のコントロールが今回の製作の大きなテーマでした

まず悩むのが、V2ABの追加アーマーの金色をどうするか?です。
1年以上前に発売されていたV2ノーマルは既に完成しており、いつものようにガイアの橙黄色で塗装済み。
追加アーマーに合わせて金色に塗装し直して全ての黄色部分を金色にするか?
もしくはV2からの追加アーマーという設定を強調する意味で、追加アーマーのみ金色に塗装するか?
過去の作例やイラストではどちらでもありの模様。
今回選択したのは後者。追加アーマーのみ金色で塗装するというもの、ただし「金の色調はV2ノーマルのガイア橙黄色と色味を揃える」で。選んだカラーはガイアのスターブライトゴールド。
以前書いたエントリーの「アクセントの手段としての光沢」を覚えているでしょうか(>>こちら)
同一の色調で艶をコントロールすれば仕上がりに奥行きが出ておもしろいよ、、という話ですが、今回は同じ文脈で、「同じ色調で、金属質感などの変化を与えると仕上がりに奥行きが出る」という話です。
メタリックを加えると同じ色調で明るいトーンから暗いトーンまで、一つの完成品の中でトーンが何倍かに増幅します。
全てを金に塗装し、統一感を持たせる仕上げよりも、不思議と全体的に深みが増したような仕上がりになります。
いうまでもなくただでさえ多いV2ABの色調のコントロールの面でも効果がありますよね。
もう一つのカラーリングの難所が実はシールドのカラーリングです
ここにV2ABの派手な感じが濃縮されていますので、シールド全体の青部分を白に変更し、1色削除してみました。
ビットのポイントの赤はそのままです。それはポッド先端や、肘などV2ABのカラーリングのルールのようなものを感じたからです。
最後に白部分の情報量追加的な仕上げに使うライトグレーですが、これは最小限度。バックパックのウイングの取り付け部分の奥の面や、手首周辺のみ。この辺りは足し算の引き算で(←?)
ここまで塗装してみて、部品を組んで、立体で見て、まだ派手さが過剰と感じるようでしたらライフルやロングキャノンの青色面積を減らそうと思っていましたが、これは必要ないと判断。実際これらの箇所のカラーリングはV2ABの大きな特徴を作ってる部分なので変えたくなかったというのもあります。
さてさて、今回はカラーをコントロールする話でしたがどうでしょうか。今回は「設定のカラーリングはあまり変えずに、」、をルールとした自己満足の遊びです。
自分なりの縛りとポリシーでカラーリングに取り組むのは頭も使いますし、実に楽しいですよね。その効果が画像でうまく伝わったかどうかちょっと自信がないですが、、(汗)、ではではー。
関連ノウハウ
・アクセントの手段としての光沢 >>
・レッドポイントの作り方と貼り方の話 >>
・スミ入れ色の話 >>
・いつも使っている色は >>