FW GUNDAM CONVERGEの改修の話


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これまでにFW GUNDAM CONVERGE(以下コンバージ)を購入した方は多いと思います
PVCとABSで構成されたSDモデルなのですが、その頭身のバランスや造形のアレンジがカッコよくファンも多いシリーズです。
当ブログでも改修し、ペイントした完成品をこれまで数回アップしてきましたので、その製作過程で気がついたことなどを2回構成でお話しします
第1回目の今回は改修と塗装編(ちなみに2回目は撮影編です)
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なぜコンバージ?
実は当ブログでのコンバージのエントリーはウケがよくなく、そんなエントリー誰も望んでないよ(笑)、状態なのですが、プラモと同様、きっちりゲート跡やパーティングラインを処理しよれたPVCの表面を整面し、省略されたディテールを起こしてやれば、スケールが小さいだけにその元々のアレンジもかっこいいため、完成した暁には、そりゃ恐ろしい凝縮感を味わうことができます。模型を作る方々ならわかる、小さい中に詰まった凝縮感をもつ立体物を作り上げたときに頭から発せられるアドレナリンやその他もろもろを比較的短期間で味わうことができるもの、それがFコンバージの改修リペイント完成品なのですよ。
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しばらく完成品を仕上げておらず「その」感覚を味わってない方にこそオススメです。僕もコンバージを仕上げるのは短期にそんな気分を味わいたいときです。ウケがよくなくとも(笑)ウチが何度もコンバージを取り上げるのはそんな理由があるのです。

keitaさんとFuMaさんのご好意でお二人の作例もご紹介します
(2015/9/20追加)
lvXs51hpのコピー
みなさんご存知の先日発表されたコンバージのサザビーとウチのνのショット
けーた日記 >>

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FuMaさんのクロスボーン プロポーションの改修が効いてます!
+モデタイム+ >>
どうでしょうか?やってみますか? では実践編へ突入!↓。

改修のコツは?整面編
さてさて、実際の作業ですが、前述のようにコンバージはPVCとABSの部品で構成されており、かなり細かいところまで分解が可能です。部品の分解は外れにくい部品はドライヤーなどで温めると外れやすくなります
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これはグフカス。もっとバラせると思いますがこれで十分

分解が終わったらプラモと同じでゲート跡やパーティングラインを処理し、整面です。ヤスリはプラモの番手と同じですが、PVCは面がヒケていたり結構ゆがんでいるので、320番が活躍します。
で、PVCは切削すると結構毛羽立つので、クレオスの流し込み接着剤「MrセメントS」でひと撫ですれば溶けて無くなります(乱暴な!)
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ヤスリで消えない歪みやヒケは溶きパテで埋めるのもプラモと同じ。
ここでもコツがあって、ツールウオッシュでといたタミヤパテで食い付きをよくします。乾燥も早くなるので試してみてはいかがでしょうか? こちらに過去の溶きパテのエントリーがありますので参考に >>こちら
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コンバージに部分的に使われているABSが改修には好都合で、たいていアンテナやライフルなど、曲がっていてはシマらない部品に使われていて、アンテナなどはヤスリでの先鋭化が可能です。

改修のコツは?プロポーション編
次にプロポーションですが、この改修では2点だけポイントがあって、首の取り付け角度を変更し、アゴを引けるようにし、脚の開く角度を股関節と足首で調整し、しっかりと立ち姿が決まるようにすればだいたいオッケーです。簡単です
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あとは肩の取り付け角度を変更して胸を反らしたようにするとか、腰の取り付け角度を変更するとかお好みでどうぞ
で、部品の分解ついでに、腰に軸を通して腰を回転できるように改造すると、ポージングの幅が広がります

改修のコツは?ディテールアップ編
SDの改造にHGのキットがディテールアップの部品として使えることは広く知られていますが、このコンバージではハイコンproやガシャポン戦士NEXTがいい感じで使えます
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このフリーダムは背面一式とライフル、サーベル、手をハイコンproから流用

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このGP01は当時未発売だったフルバーニアンに改修するためピンク部分をガシャポン戦士NEXTから流用、青部分は後述のエポパテ製

接着はPVC同士の瞬間接着剤が最強ですが、PVCとプラでも瞬間接着剤が使えます。どちらも念のため金属線で軸を打っておくと安心ですね。
改造は僕はもっぱらエポパテを使っています。エポパテの性質上、食い付きは万全ではないのでパテを盛るときに瞬間接着剤を盛る面に塗るか、整形後にベースから外して瞬間接着剤で再接着すると万全です
強くお勧めしたいのが、バーニア、ノズル類の市販パーツへの置き換えです。
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PVC製のノズル部分の造形は歪んでいたりだれていたり厳しいモノがあるので、それらのモールドを削除して(よく切れるデザインナイフやノミでさくっと削除できます。うまくいかなかったらヤスって、毛羽立ちをMrセメントSでおさえればオッケー)市販の部品に置き換えましょう
スジボリはPVCは柔らかいのでラインチゼルやタガネのような引っ掻く系のツールは使いにくいです。よく切れるデザインナイフを使って溝をV字に入れていくのがいいと思います

改修のコツは?塗装、仕上げ編
塗装もプラモ同様にできます。サフ吹いて、基本カラーをエアブラシで塗って、マスキングを二巡ほどすれば、あとは筆塗りをちまちまと進めます。
スミ入れはモノが小さいので、コントラストは極力抑える方向でいつもやってます
こちらのエントリーを参照してみてください>>スミ入れ色の話

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あとはデカール貼ったり、つや消しクリアーをオーバーコートしたり、センサー部にホログラムシートを貼ったり、いつもの工程。でもモノが小さいので、どの工程も短時間で終わってしまいます。
で、完成したモノのオーラは実際のスケール以上のモノがあると保証します。気が向いたらチャレンジを!

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試してみたかったカラーリングも手軽に挑戦できますよ

次回は撮影編です >> アップしました