妄想を刺激する、覗き込まなきゃわからないディテール


完全な自己満足ですが、僕は今回ご紹介するような、画像には映りにくい、実際に模型を手にとって覗き込まなきゃわからないようなディテールが大好物なのです。

どんなディテールのことなのか?
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例えばこの最近完成したMGガンダムTHE ORIGINですが、矢印部分のダクトの中に覗き込まなきゃわからないディテールを仕込んでみました

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拡大してみると、、まだ影になって暗いですね

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さらに拡大して、画像処理で覆い焼きをして明るくしてみると、見えますか?
ハニカムメッシュを仕込んでみました。
覗き込まなきゃわからないディテールとはこんな感じの、手にとって、目を凝らして、角度を変えて外光を当てて初めて見えるようなディテールです

もう一つ例を挙げると
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右腕のひじ下の穴に注目です。ここはシールドなどの接続につかうハードポイントなのですが、そのままだとおもちゃっぽく感じたので内部にちょっと手を入れました

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拡大しましたが、またまた影になっていてわかりにくいですね

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さらに拡大して、画像処理で覆い焼きをして明るくしてみましょう、見えますか?
穴の突き当たり部分にデカールを貼ってみました。
相当覗き込まなきゃわからないディテールですね。

これらのディテールは実際にはわずかしか見ることはできませんが、それを氷山の一角として実際は存在しないけど内部に広がるディテールを妄想することができます

一方でこのRGザクの場合は
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このRGザクのように、外装をかぶしてしまうと見えなくなってしまうフレームのディテールやマーキングに凝った時期がありました。これは「見えないけど内部に確実に隠されているディテール」で、完成後に外装を実際に外して中を見る楽しみがあります。今回紹介したのは「チラっと消え隠れするディテールが(実際には存在しないけど)内部にあるディテールを妄想する」、ということで、この違いは結構大きいと思います。
あ、どちらがいいのかという話ではないですよ。実際どちらも作ると楽しいですし。
ただ、模型は見る者の妄想を刺激する楽しみが確実にあるように思います。美少女フギュア(笑)はそんなんばっかりですが、ガンプラでもそれは結構重要な気がします。

mat modeling serviceはwebベースで作品の画像をアップすることを中心にした活動スタイルなので、今回ご紹介した「覗き込まなきゃわからないディテール」は向いていないかもしれませんが、悪巧みをしてる感じで実に楽しいんです。そして誰かのもとに渡っていき、実際に手にとって見てもらった時に発見してびっくりしてもらえれば、こんなに嬉しいことはないですね。これも模型の楽しみだと。

上記画像のRGザクのエントリーはこちらから>>