2016/06/04

極薄シールで作るディテール表現


前回のガンプラのオススメHow to「リカバリーはカラを破るチャンス(かも)」で紹介しました、リカバリーを新しい表現を得る機会とする考え方ですが、その続編として、今回はスジ彫りなどの立体的な重めのミスをリカバリーするときに思いついた方法をご紹介します。

前回のエントリーはこちらから
「リカバリーはカラを破るチャンス(かも)」
http://matmat825.blog69.fc2.com/blog-entry-885.html

じゃ、リカバリー事例を
仕上げ時にはみ出したスジボリを発見
、、という下の図のような事例がありまして、さてどうしようかと、、
しかも結構目立つ部分だったのです。
setumei-1.jpg

で、思いついたのがこの極薄シール(つや消し黒)を使ってリカバリーする方法です
ハセガワの曲面追従シート >> Yodobashi
DSC_0015_20151025091244880_20160604152210545.jpg

このようにはみ出したスジ彫りの上に貼って隠すのですが、
setumei-2.jpg

ポイントはあたかももともとそれ狙いでデザインされていたかのようなデザインにすることです
setumei-3.jpg

ほら、よく見かけるスジ彫りの線の強弱をつけたような表現になりました
このようにとりあえずはみ出したスジボリのリカバリーは成功したのですが、思った以上にいい感じ。

まてまて、これは使えるぞ、

ということでMGトールギスではリカバーリー目的ではなく、「極薄シートを使った新しいディテール表現」として積極的に色んな箇所で試してみました

MG_Tallgeese_Action-3-01_20160604152215bf6.jpg

実は上の緑の丸部分は極薄シートを貼ったディテール表現です
シャープな彫刻表現にも見えますし、新しいグラフィック処理にも見えます。
これは以前紹介した 影部分処理の話 のノズルやダクト内に同じ極薄シートを使って表現する手法の応用ですね。http://http://matmat825.blog69.fc2.com/blog-entry-858.html

Gself-03_20150329003327ab2_2016060415221274d.jpg

さらに小さいスケールでも試してみました。
スジ彫りに隣接した部分だけでなく装甲の断面にも試みてみましたが、いい感じになりました。彫り込みを入れることが難しい場所にもシャープな表現を入れることができます。

DSC_0005_20160604152209187.png

ビルドバーニングの太もも部分には段付きのデザインにしてみました。こんなディテール、仮に掘って表現しようにも僕にはこんなにシャープに綺麗に掘れない。

極薄シートディテール表現のまとめ
スジ彫り失敗箇所のリカバリーから始まった表現ですが、いろいろ試して相当応用が利く手法だと感じました。その特徴や注意点など

・仕上げが一通り終わってからでもシートを貼るだけなのでディテールを追加できることができる。
・クリアコートをすればもともと非常に薄いシートなのでシート自身の厚みを感じることはなくなります。
・既存のスジ彫りに沿わせると彫刻表現に見える
・カーボンパターンのシートを使うと極小のダクトに見える
・白ベースに白シートを貼って段差を埋める処理をしないと極小の段差を伴ったディテールになる

手元にある完成品にもパチ組にも簡単に試してみることができるので、よかったらやってみてくださいね。ウチのもっともオススメHow toの一つです。