2016/06/11
ミキシングで旧キットをアップデート
今回はミキシングのエントリー第二弾です。
前回はディナイアルガンダムをベースにしたGガンダムの紹介でしたが、
今回はいまだリニューアルされていない旧キット(という呼び名はふさわしいかは置いといて)エルメスのミキシングの内容を詳しく紹介します。
前回のエントリー「楽しいミキシングを強く勧めるよ」>>
エルメスのミキシングの狙い
なるべく元キットのパーツを生かし、バランスを変更、ディテールを追加し、現代版のエルメスを作成します。元のキットが結構おおらかな作りなので、製作者が手を入れれば入れるだけ、その効果を感じることができます。最近の新製品にはキットの状態でいい感じのモールドが入っていて、そのまま作れば誰でもかっこいい完成品を作ることができるのですが、ある意味正反対の面白さが旧キットの製作にはありますね。
元キットとアップデート版の比較
いきなりですが、今回のミキシングによるアップデート版エルメスの完成品と元キットの比較がこちらです

印象的には50%くらいは元のキットの部品を使っています
特に大きな面積を占めるフロントカウル(?)部分はエッジの薄々処理とコクピット周りの改修くらいでほとんどキットのままです。

しかし、裏側から下面にかけては集中的に他のキットを流用しながらミキシング工作しました。密度感が上がって、いい感じになったかなと、、
どんな部品を使ったの?
ではどんなキットからどんな部品を流用したのか詳しく説明します

使用したキットは
・HGセラヴィーガンダムのダブルバズーカ部分
・MGフォースインパルスガンダムのバックパックのダクト
・HGUCシナンジュのプロペラントタンク

・RGストライクガンダムのビームライフル
・HGUCシナンジュのバックパックのフレームとノズル周辺
・MGフォースインパルスガンダムのコアスプレンダーの主翼
・MGフォースインパルスガンダムのバックパックの主翼
・?部分は多分MGユニコーンのどこかから
などなどです。いやいや、、結構いろんなキットを使ってますね、、
このどこをどのキットのどのパーツで表現するかを考えるのが実に楽しいですよね。うまくはまった時の感慨たるや、、。これもミキシングの醍醐味です。
僕はもう組み立てないであろうキットの素性の良さそうなパーツは一箇所に集めておいて、必要な時にそれを主に探っていきます。カトキ氏デザインモノのキットは使いやすいものが多いような気がします。特にMGユニコーンのフレーム部品は1/100キットの流用パーツとして非常に重宝します。
元キットになじませる工夫
流用部品をただ組み合わせただけではいかにもつけた感が出てしまい、統一感のないものになってしまいがちです。今回のエルメスも00、UC、SEEDと世界観が違う流用部品を使ったので。そのリスクは大きいです。
そこでさらに一手間を加えて、全体的な世界観の統一を図ります
具体的には以下のような加工を施してイメージをまとめていきます

各ディテールの作り方は以下のエントリーからどうぞー
パイピング>>
エッチング>>
穴あけ>>
段付きフレーム>>
その他にマイナスモールドの追加など有効ですね。(というかそれが一番有効ですよね)
まとめ
今回は具体的な流用部品の事例と、その馴染ませ方の紹介でした。
現代のキットではキットの出来があまりにもよく、自分の色を出すのは難しくなってきていますが、旧キットを使ったミキシングにはまだまだ大きな可能性があると思います。今後もう製作しないかもしれないキットの活かす方法としても有効なのではないかと。
いろいろ書きましたが、何より作ってて楽しいんですよねー。
ではでは。
エルメスの完成と製作過程のエントリーはこちらから
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